今週のチェック/BABYMETAL, PERIPHERY, GODSMACK, OBITUARY -The Weekly Reviews

BABYMETAL, GODSMACK, PERIPHERY,OBITUARY, 今週のチェック
BABYMETAL, GODSMACK, PERIPHERY,OBITUARY,
スポンサーリンク

BABYMETAL/”The Other One”:85p

BABYMETAL/"The Other One"

BABYMETAL/”The Other One”

先週からずっと永続ヘヴィロテ宣言してる、ナパームBABYMETALさん。
流石にこう何度も聴き込んでいると、こないだのレビュー時以上に色々と見えてくるものの、評価自体はこんなものかと現状さほど変わらず。

前のレビューに少しだけ加えるのであれば。
前作で見せた脱ドメスティック・アイドル&バンドを従えたアーティスト・ユニットのイメージを、作風としてはよりドラマティックかつシリアスに、そして戦略的には(ここ重要)より世界市場での「多様性」対応において許容可能なレンジ内でのオリエンタリズムと、差別化戦略としての「ジャパニーズkawaiiおにゃのこメタル」との折衷線を落しどころにして作り込むという、国内戦と世界戦をマタにかけての難しいバランス~逆に言うなら日本国内アイドル市場での受けをそこまで重視しない世界進出重視の戦略~をチャレンジャブルに、新規顧客獲得しにいったアルバムだとは、やはり思う。

今回はそんなアイドルの延長線上に描こうと試みた強烈な「ベビメタ流和風メタル・ヒロイニック・ファンタジー」路線の格好良さの反面、それを強く出しすぎたゆえのシリアスネスのユルさのなさに「ていうか余裕がなくなって遊べなくなってね?」(M7“Metalizm”)と心の傍らで思いもしなくもないんだけどと、でもこういうガチ勝負モードにケチつけるのも野暮しかないというもの。

デビュー初期から彼女らに限りない可能性を見出している身としては、ここまで至ったかという前作からの感慨に加えて、まだ見える伸びしろに期待したいところ。

ていうか、あれですよSU-METALさん。
この娘、ぼくらが知っていたレベルの8倍以上は軽く天才なんですけど、何なんこの超越的存在感、低めに見積もって上位天使ですよね!?

なお詳細は個別レビューにてどうぞ。

PERIPHERY/”Periphery V: Djent Is Not a Genre”:65p

PERIPHERY/"Periphery V: Djent Is Not a Genre"

PERIPHERY/”Periphery V: Djent Is Not a Genre”

モダンプログレ・テックメタル、てゆーか要はDjentの雄PERIPHERYさん、遂にアルバム5作目にして「Djent Is Not a Genre(Djentはジャンルじゃない)」という冗談なのか本気なのか痛いことを言い出してしまう。

挙げ句は海外評で「それを言うならDjent Is Not a Djenre」とうますぎるツッコミを食らっていた、この「アニメじゃない」

「ジャンル論とかマジでどうでもよくない?」というネタニ略はさておいて。
その音楽性は、Djent Is a Djentとメタルコアとエモみあるポップ、デスメタル、ジャズ、オーケストラ、80年代AOR、ニューウェイヴ、ファイナルファンタジー、プログレメタル、メシュガー、あとメシュガーを、これでもかと病的なまでのパッチワークに継ぐパッチワーク。
如何にそのこじらせぶりが深刻かを伝えてみせるなど。

例えば、突如飛び出す明朗なメロディックさ。
あるいは脈絡もなく飛び出す、80年代ばりのシンセポップ。(M5“Silhouette”
かと思えば、カオティックハードコアに急転する暴虐あぎと…。

などなどと、あちこちの音楽要素たちを唐突に縫いあわせては連載打ち切り数話前テコ入れを手当たり次第ブチこんでいくかのこれをプログレだからっていうのは、さすがに無理無謀。

いやだって、普通に冷静にだな、
M1“Wildfire”でのっけからいかついメタリックリフにポップな歌メロはいいとして、いきなりのジャズとサックス、からの唐突にバレエ踊り出しそうなオーケストラ。
これって必要?いるの?どんなメリットがあんの?「何かすごい」以外に効果あんの?

とまあこんな感じに一事が万事、思いついたら即ぶちこみ、からくりの一つ覚えな足し算論理だけで無限に広げられていく、この
「音楽の意味はわからんが、とにかくすごいDjent Is Not a Djenreだ」。

挙げ句のとんでもない過積載を、とはいえなんだかんだでまとめあげてしまう力量はそりゃ確かに凄いっちゃ凄いんだが、でもそもそもとしてやればいいってもんじゃねーだろ。

正直、余りの盛りすぎなゴテゴテしさに引き気味で「てゆーかこれ、ほとんどいらなくね?(真顔」としか全くならないんだけど、でもこいつら絶賛インフレバトル突入中なDjent Is Not a Genreだからしょうがないにゃあこのセルゲーム。

(下、追記あり)

GODSMACK/”Lighting Up the Sky”:80p

GODSMACK/"Lighting Up the Sky"

GODSMACK/”Lighting Up the Sky”

こないだのSTORY OF THE YEARのレビューにて、ついついそのノリで連中と合わせて「一発屋」扱いしてしまった、このGODSMACK

確かにここ日本では地味なゼロ年代ニューメタル残党という雑魚イメージが強いように思うかもしれないが、しかし実は一発屋どころか米本国では打てばスマッシュヒット、アルバムは毎回ヒットチャート首位常連組というトップクラスの鉄板メタルバンドだったりする。

流石にかつてよりはその人気に陰りを見せてはきているものの、とはいえその輝かしき戦歴からして「あんな落っこちる男OF THE YEARごときと一緒にすんな」と怒られても、すみませんでしたちょっとそこらに落っこちてきますと謝る他にない。

しかしそんなGODSMACKも、本8thにしてアルバムなどの新作制作活動を停止し、これからは老後ゆっくりとライブ活動だけを続けていく、というメタルFIRE宣言。

というわけで本作がレコーディング・キャリアにおけるラスト作となるようなのだが、すまん、この通りぼく自身彼らに対して「あれ、まだやってたんだ」という程度の認識しかない身。

その程度で感慨など口にするのもおこがましいが、とにかくそんな立場からの、改めてのGODSMACK
「Lighting Up the Sky」、空を照らせ男が落っこちてくるぞというタイトルにも感傷の色味がうかがえる本作だが、しかし何よりも。
かつてよりも随分と成熟が進んだ結果、往年のヘヴィネスは弱まったけれど、そのぶんだけ正統派ハードロック、80年代アメリカン・メタルの色調が出てきていることに今更ながら驚いた。

いやそりゃ世代も確かにそうなんだろうけど、でもこの人達ってこんな「いわゆるHR/HM」だったっけ?ていうかこんなSCORPIONSしてたっけ?

ストーナーロックじみたオープナーM1“You And I”から始まって、程よく無難に大味アメリカンロックなちょっと前のニッコリ愛されBACKにオフスプ加えたかの前編でのご挨拶はさておいて、中盤以降から濃厚に強まっていくもろくそに「こっち」側。
あれれ昔の印象はもっとグランジ/オルタナをテン年代ニューメタリックに咀嚼したような連中だと思っていたのに。

M6“Hell’s Not Dead”でDIZZYが見ずる蠍団?と思ったら、続くM7“Soul On Fire”は更に露骨に今年って1989年だっけメタル。
しかもトドメはM8“Let’s Go”で、中期SKID ROWが始まったと思いきや、途中から初期DIAMOND DEADへ..ていや待てこれ狙ってるよね、わざとだよね!?

更に、時折OASISばっかりを聴いてはグランストンベリーに行きたいと訴えては当時のスラッシャーどもを震え上がらせていた頃のMETALLICAを彷彿させながら、そのサリー・エルナの歌唱はやっぱりそのジェイムス・ヘッドフィールドMETALLICA)に往年のグレン・ダンジグの濁流を合わえ熱したところにチャド・クルーガーの色気を一匙足したかの味わい。(て多いな!)

難を漏らせば終盤にかったるさが先立ってしまうスローナンバー展開だけど、でもこれも感傷ファン向けサービスの一貫ならやむなしな話。

で〆て顧みれば、どうやら勿体ないバンドが知らん間に終わっていたと反省しつつ、遅まきながら「意外なバンドが以外と聞けるぞ」と少しだけ声高に勧めておく。

OBITUARY/”Dying of Everything”:76p

OBITUARY/"Dying of Everything"

OBITUARY/”Dying of Everything”

元祖USデスメタルによる11thフルレンス。
重いだ遅いだつまんないだ色々あるだろうけど、要するに

OBITUARYとは、

そもそも、

こういうもの。

以上。

やれセルフタイトルドの前作「OBITUARY」には至らないとか、後半でハードコアとグルーヴを混ぜ込むような試みしてるとか、彼ららしいおどろどろしさを強調しつつクリアで良質のプロダクションがどうとか、何か言えと言われればちょいちょいあるんだけど、でもそれらも引っくるめてつまるところが、

「OBITUARYとは、そもそも、こういうもの。」

「こういうもの」がどういうものか、詳細は個別レビューにてどうぞ。

以上、今週の4枚でした。

追記。
上でぶっ叩いていたPERIPHERYさんが、書き終えて数日聴き込んでみると、そんな悪くないかな、いや割とアリかなって手のひら返しモードになってきている件。

というのも、ゴテゴテしてるわりに流れがスムーズで、しかも要所のメロディックさが誘導してくれるため、ボリュームの割に思いの外胃にもたれないことに気づく。

特に最初はなんじゃこれとマガジンマークの違和感しかなかった80年代シンセポップみたいな中盤のメロウ展開(M5“Silhouette”他)がその象徴たるもので、その前の爆裂激化後の程よい清涼感としてジワってきた。

さすがにこのハイパーインフレバトルをドラマティックだとは思わないけれど、でもセルゲーム編くらいには楽しめるかと、後からプラス5点加算したい気分に。(訂正しないけど)

 

ではまた来週(多分)。
METALLICAは…再来週扱いかな。

BABYMETAL, GODSMACK, PERIPHERY,OBITUARY,

BABYMETAL, GODSMACK, PERIPHERY,OBITUARY,

一応しとく注意
・レーティングはあくまで書いてる人の個人的な気分と機嫌のみに基づいたものです。
・ネタが古い、おっさん臭い、と言われても古いおっさんが書いているので、仕様です。
・ふざけたこと書きやがってと言われても、ふざけて書いているのでお許しください。
・ネット上のものがすべて本当だと捉えがちなおじいちゃんや、ネット上のものにはケチつけても許されると思いがちな思春期のおこさまのご意見は全てスルーします。
・要するに、寛大な大人のご対応をよろしくお願いします。な?
タイトルとURLをコピーしました