2025年もいよいよ、巻きも巻きも大巻きな最終戦、
そして心身も絶不調になってきやがったぜコノヤロウ。
頼む、年越しまでもってくれよオラの自律神経!
そんじゃ今年最後の、4枚セレクト。
Machine Girl / 「PsychoWarrior: MG Ultra X」 :87p

Machine Girl / 「PsychoWarrior: MG Ultra X」
ったく何なんこの今年も押し迫って年末の年間ベスト組も大枠決め込んでたところにいきなり出てくる候補入りって。
ちったあ出番考えろよ!(ニッコリ
ということでこの師走に駆け込みリリースしやがった(て訳じゃねーだろ)こちら。
DJマット・ステファンソンを中心に活動する、日本のカルト邦画、「片腕マシンガール」からその名を拝借したという、米ニューヨーク出身デジコア/エレクトロノイズ地下ユニットによる、新たにギタリストを加えてのトリオ編成となってからのニューアルバム、7th。
何でもつい先日の2025年12月初旬に来日公演していたという。
低音ダークヴォーカルによる往年マンソン芸なイントロから90~ゼロ年代インダストリアルな漆黒の悪夢と悪意を仮面ライダーゼッツばりにメツァメロする序盤展開、ここから先はもうデジタルハードコアの玉手箱やー。
あえて例えるなら、テクノ、ドラムンベース、ブレイクコアと、ハードコアパンクとグラインドコアとノイズミュージックを食い合わせたら見事にATAってRIOTに腹下したようなサウンドっつーか。
もしくは、EBM/エレクトロニカがナパデをステロイドに無呼吸連打目覚めたっつーか。
あるいは、この令和にPRODIGYとTHE DILLINGER ESCAPE PLANを悪魔合体させたら当然のようにカオス属性に振り切った上に、そこにMELT-BANANAとDISCORDANCE AXISの毒素が混ざってたっつーか、
そんな地獄楽をジェットコースターで駆け抜けるような音楽世界観だと言えば多少は伝わるか。
ただし、高速アグレッシヴにデジデジコラージュしながらも、よく何インチか寝入りがちなアバンギャルド文系アートやポエミーなロキソニンヅラはそこに希薄。
(勿論、色々と構成練って山場あれこれ設けつつも)それよりもっと頭わr体感重視なレイブゆかりの喧騒・狂騒を凝縮してブチ混んだかの生々しい衝動と熱気を主要とするような極彩色が彩られているのが特徴的だ。
ま要するにおアート捏ねくり回した結果その鮮度なくすっていうしょうもない(けどあるあるな)悪手に陥らず、ちゃんと汗っぽいドーパミンとエクスタシー重視派、そっち出のフロア現場重視ならではのパリピデジタルパンクらしい脊髄ストレートな爽快痛快さにちゃんと心地よい突き抜けを貫いているのが中学生してて最高だぜお兄ちゃん。
時折、どこか数枚前のTHE ARMEDに通じる、毒々しいニューウエィヴィなポップさもアクセントとしてあしらわれていたりも。
CALIBAN / 「Back From Hell」 :74p

CALIBAN / 「Back From Hell」
年末のうちに、サックリ目にやっとく今年の拾い損ね枠。
確かリリースされたのは夏前くらいだったか。
つい先日、このニューアルバムにレーベル手持ちの未発既発テイクしこたま加えた在庫音源一掃で盛り詰めてラッピングしときゃもっかい売りもんになんじゃ豪華デラックスエディション版が出されてて思い出した、ジャーマンメタルコアの双頭が一角三羽ガラスのMAROONとは一体何だったのか2020年の前作からそこそこ経っての、本作13th。
「Vent」(2nd)までくらいかな、禍々しい凶暴凶悪ハードコアが身上だったゼロ年代初期から着々とメロ化進行。
丸く丸くと、良くも悪くも作品ごとに洗練と研磨によるモダナイズが進んで、いつしか普遍的というか普通というかARIGACHIなメタルコアのベテラン良品となっていったのは、もう今さらそれここで言うんか話。
本作でもやはり、いなたい重厚ギターリフと豪力なブレイクダウンという剛性の高さに、歌えるヴォーカル(新加入?)をフューチュアしたメロディックさを重ね塗りしては、デスコアばりの硬質アグレッションと残虐性も唸らせる一方で、令和ご仕様なデジデジアレンジは勿論、きまぐれオレンジ☆コードからY2Kニューメタ&インダスアプローチまでもちゃんとソツなくこなせるハイブリット多様性対応済み。
特にメインの歌メロのフック強化が発揮されたことで各曲の際立ちが高まるとともに、古豪として培ってきた彼ららしい地力の備わった剛柔合致な達者さが高まったというか、もうちょい踏み込むなら。
この次に挙げてる同郷ヘブシャル新作の深みとはまた違った、「ヘヴィで激しいのにキャッチーな”メタル”」としてのメジャー規格な調和性、安定感、堅実さに対する総合点、作りのシャープな質実剛健さといった意味じゃ、それらのニーズを答えるに文句なく出来た佳作ではあるだろう。
と成る程、その意味じゃ確かに文句もないんだけどさー。
それはそれとしたって、突き抜けねーっていうか、面白みっつーか、
…こういうんで良かったんだっけ?
(今さらそれここで言うんか)
あでもちな、このデラックス・エディション収録のボートラ音源のうち、 TEARS FOR FEARSの”Shout”のカヴァーは割と良かったかな。
HEAVEN SHALL BURN / 「Heimat」 :84p

HEAVEN SHALL BURN / 「Heimat」
そういやこっちも同じ頃に出てたんだっけ、と抱き合わせ拾いあげ。
上の宇宙刑事キャリバンとともに並んで双璧を成すジャーマンメタルコア三羽ガラスの一角だからMAROONのことはもう許してやれよ、宇宙刑事シャルバン。
初期から何かと縁のある(スプリットやったりなど)彼らであるが、こっちもこっちで、ゼロ年代初旬の頃まではその名の通りに天国焼き焦がさん猛炎ブルタルぶちかましてきた武闘派ハードコアだったが、そこからゴシゴシ磨き磨いては、メタルサイドメインにスケールアップ。
その極みにすら映った2020年の前作「Of Truth And Sacrifice」(9th)では、なんと悲報ヘブシャさん向かう前から胸焼けしか覚えない2枚組フルボリューム大作志向になってしまわれる。(うへえ)
いやあ…そっち行っちまったかあ、こいつら。
ゴメン、つーかマジそういうのはいいからとスルーしていたんだが、今回はそれに比べれば(同じ2枚組とはいえカヴァーやらの詰め合わせだしで)まだマシかと頑張って挑んでみる本作、10thとか。
まずは初期インフレやAT THE GATESばりの色濃きイエテボリック(何それ)な叙情的メロディックさを幾層重ねていく前半~中盤戦。
その北欧デスらしい哀愁と慟哭のドラマティックさを軸にM4“Confounder”からのホラ来る頃ねなM6“A Whisper From Above”で今尚平成を彷徨いし報われぬ童貞中学生どもの不浄な怨霊を次々昇天させつつ、そこにも時折みせる混沌と情動が熱帯びうねる90年代末期ニュースクール/初期メタルコアのプリミティヴな香りよ。
しかも彼ららしいそのメロデスとハードコアの双方を熟知した身ならではの塩梅いいブレンド感、年季掛かった欧米折衷の妙味は、特に後半に向かってギラつき輝きを増していく。
なかでもクライマックスにも近いM8“Those Left Behind”の剛腕グルーヴから、怒涛に激性を高めてはエモーションをたぎらせ疾駆するM9“Ten Days in May”の胸アツよう、
からのご丁寧なトドメのターンとばかりに本家の中の人(ジェシー・リーチ)わざわざキルズ一丁目演芸場に召喚させるっていうやったもん勝ちにも程があるチートカヴァーM10“Numbered Days”に至っては、それ流石に反則の度がエグすぎんだろという乙骨ばりの領域必中コピ術式発動。
おかげで、ちょ待ってあれこれやっぱちゃんと前作も戻って聴き直してきたほうがいいやつ?って今頃になってきてるこの年末もいいところな今ここ何なん。
「とはいえ、も少しコンパクトにスッキリ行こうや」って本音も抱きつつ、それじゃ上と2つ並べてどっちがいいよ?と問われたら、比べるもんでもないだろうけど個人的にゃこっちに軍配上げるかな。
尤もその評点対象外にしてある本編以外のボートラについては、DONOTS(勿論ジャーマンメロパンクのアレね)との共演企画モン含めて、正直全く微塵もいらんもんばっかだけど。(言わんたげて!)
AEDAN SKY / 「The Universal Realm」 :80p

AEDAN SKY / 「The Universal Realm」
何でもフランスのシンフォニック・スピードメタルバンドらしいGALDERIAのリーダーであるとかいうベーシスト、セバスチャン・シャボーによる新ソロユニットで、どうもこれが1stらしい。
(取って付けたニワカ情報ばかりだなおい)
冒頭イントロからいきなり高速なだれ込む、ジェリコの壁ブン殴り壊さんハピハピハロインM2“Call Of The Universe”。
しかもヴォーカルに至ってはハイトーンでアーライアーライ叫び出すという沙悟浄メソッドに、何この無駄にキーパい胸アツ激バト展開とふるべゆらゆら掴まれかかったのだが、しかし総じて見れば。
別にジャーマンパワメタ一辺倒というわけでもなく、その出自なのかなファンタジックなオペラメタル、シンフォメタルな要素も程々に混ぜ合わせた、複合系メロスピ/メロパワ・アルバムといった感じか。
なので、やれ「壮大なスペースサーガ」云々と、バランス崩壊にいつ働いてもおかしくなさげな嫌な予感がキラキラ鬱陶しいおシンフォや騒々しいクワイヤと一緒に随所にアヴァンタジっくにまぶされてはいるも、とはいえ現状、メロディ・スピード・パワーと必修三要素揃ったがっつり系の疾走王道パワーメタルを踏まえてはしっかりと往年のカボチャブラガンマをプンプン匂わせるところ多分にあるので、過剰なおちんぽにっくにくが苦手というぼくみたいなリスナーにも十分響き刺さるところあり。
尤も何でこいつらこんなバカみたいに能天気にはしゃぎまくってんのか、やたらカラーリングの躁病気質ぶりに、もう少しダークなエッジがあってもいいだろと思わないでもないけど、でもしょうがねーだろ中学生なんだから。(いいよ。)
なんだかんだでこのアッパーテンションで駆け抜けてるおめでたい爽快さと、シンガロンおーおーの安直な高揚感にアゲられて、チクショウ。
ゼロ年代前半に脆弱涙腺なメタルお花畑でファミレス全部してたネットメタラーキモスパーどもが夢精と一緒にダダ漏れさせてた往年の青き涙を、不覚にも思わず滲みかけちまったぜ…。
(次もこれでおねしゃす)
以上、今週の4枚でした。
本年度は、これがラスト更新となります。
まだ取りこぼしも山程あんだけど、もういいや、諦めたからここで今年終了。
それでは、今年2025年も残すところあと数日。
皆様、よいお年を。
それじゃまた、2026年で。

MACHINE GIRL, CALIBAN, HEAVEN SHALL BURN, AEDAN SKY,
・ネタが古い、おっさん臭い、と言われても古いおっさんが書いているので、仕様です。
・ふざけたこと書きやがってと言われても、ふざけて書いているのでお許しください。
・ネット上のものがすべて本当だと捉えがちなおじいちゃんや、ネット上のものにはケチつけても許されると思いがちな思春期のおこさまのご意見は全てスルーします。
・要するに、寛大な大人のご対応をよろしくお願いします。な?

