【今週のチェック】SLIPKNOT, THE RASMUS, THE INTERRUPTERS, LOST SOCIETY,

SLIPKNOT, THE RASMUS, THE INTERRUPTERS, LOST SOCIETY, 今週のチェック
SLIPKNOT, THE RASMUS, THE INTERRUPTERS, LOST SOCIETY,
スポンサーリンク

飲んで泊まって帰ったきた、祝日の朝。
それじゃ今週の4枚、どん。(つっKKEN DON)

SLIPKNOT/「The End, So Far」:77p

SLIPKNOT/「The End, So Far」

SLIPKNOT/「The End, So Far」

いまだにおっさん達が頑張って「ぼくのかんがえたさいきょうのちゅうがくせいめたる」やり続けようとしてるのがひたすらにエモい、SLIPKNOTのニュー・フルレンス。

メンバーチェンジに加えてジョーイ・ジョーディソン(元Dr)の死去…と、重い節目を経た割には、スパン三年と思いの外早めに届いた感すらある7th。
出だしからいきなりしょうもない長尺のクソ歌曲でメロメロしく始まったときには、これ一体どうなっちまうんだと冷や汗かかされたが、実際には別段ここにきて何か大きく仕様を変えるわけでもなく、おっぱじまればいつものドカドカ騒がしい便所スリッパで、意外に安心かつホッコリさせられた。

とはいえ、その激烈性もぶっちゃけ全体的にモッサリ気味でキレに欠けるというか、タイトさがハゲ落ちた、というのが正直なファーストインプレ。
ましてや歌モノとしても、そもそも深み求めるようなバンドでもねーし…とそこまで印象もよくなかったのだが、しかし。

しばらく聴き進めていると、その拭えきれない加齢臭が逆に今の彼ららしいというか、いい加減息子らも大きなイイ年した人のよさげなおっちゃんたちが集まって、誰得変態コスを新調してまで「死ね!死ね!」叫んでピーポーシットしてんのかと思うとなんだかもう胸アツ微笑まし過ぎて、アイもオワった令和にこれやってくれるだけで十分やんという気になってくる。

よって評点はそのありがたさとR.I.P.ジョーイで、5pくらいサービスしとく。

なお、ジョーイ・ジョーディソン追悼については、ウチでも我ながらエモエモしく触れているので、そちらをどうぞ。

THE RASMUS/「Rise」:60p

THE RASMUS/「Rise」

THE RASMUS/「Rise」

RASMUSの新作!どんないい曲があるんだろう!

って期待して再生を押したら、
何一つも残らないまま、

いつの間にかアルバムが一枚終わっていた」

な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何を聴かされたのかわからなかった。

唯一キラー扱いなトップ曲が一昔前のガキ向け学園恋愛映画テーマソング並みのダサさだったとか、デズモンド・チャイルドの起用がただボンジョビのマネをするための無駄遣いだったとか、そんな恐ろしいものの片鱗じゃ断じてねえ。

もっとチャチな、ただの才能の枯渇を味わったぜ60p。

THE INTERRUPTERS/「In The Wild」:70p

THE INTERRUPTERS/「In The Wild」

THE INTERRUPTERS/「In The Wild」

RANCIDの弟(妹)分、といった感が強い、Hellcatの誇るフィメイルヴォーカル・スカパンク/スカコアバンドによる最新4thアルバム。
夏に出ていたのは知っていたのだが、今頃になって無事に回収出来た。

ファストなパンクやっていたのがそこそこ売れてきて、アルバムもはや数枚。
そろそろいつも同じだとかナメられたくないし、いい加減に年も年だし、やれ日和っただの勢いなくなっただのdisられんのと引き換えに、落ち着いた成熟方向にシフトチェンジ…という、全パンクバンドが例外なく通る通過儀礼を無事に迎えた彼らの、イマココアルバム。

何せ思いの外に売れた2018年の前作「Fight The Good Fight」に続く注目の次作という立場に、折からのポップパンク上昇気流を見据えての勝負ドコロもあって、ここぞとのスケベ心もあけすけに垣間覗く。

しかも彼らの場合、これまでもスカパンクの側面として持ち合わせていたレゲエ色素を拡大することで、「凡百の薄っぺらなスカコアじゃないんです」アピール。
この作戦が吉と出るのか否かは現状では割と微妙なとこにしか見えないけれど、でもことそのレゲエ路線についちゃ個人的には断然に「そんなもの別にここに求めていない」派。

あれれ、焼きしゃがれた歌声に色気が薄塗りされてるエイミーのヴォーカルって、こっち方向で活かされんだっけか?と傾げかけたので前作から10pマイナスしといたが、だからって現状そこまで項垂れる程踏み外したでもなくって、ポップパンク史に照らすと寧ろこの次あたりがかなりあぶねー鬼門と見た。

とはいえM3”In The Mirror”などに見せるポップセンスの秀逸さが実はミソで、上手いこと振る舞えばかつてのNO DOUBTあたりが座ってた空席を狙えるかも、との思いもしないでもなし。

なおM2“As We Live”では相変わらず、助けてティム兄ィと客演を果たしているのだが、ビリっと強く渋み効いたその燻し銀の存在感は、流石のおやびんかと。

LOST SOCIETY/「If The Sky Came Down」:30p

LOST SOCIETY/「If The Sky Came Down」

LOST SOCIETY/「If The Sky Came Down」

今週の芸人枠、
「ゼロ年代ラウドロック、手当たり次第に片っ端から爆パクりしてみた」。

初期には80年代風スラッシュメタルやってたフィンランド組が、頭打ってSOCIETY以外に何をLOSTしたのか、前作あたりから10000000000000周遅れの90~00年代ラウドロック、ニューメタルへと、なろう転生。

SLIPKNOTをはじめLINKN PARKからDISTURBEDLIMP BIZKIT、更にはILL NINOSTATIC-XGODHEAD…などなど、あの時代の先陣トップ勢からそれを真似したフォロワー勢までのアレを、この令和にさらに真似したフォロワーの化身となりて再現しとる。

尤も考えてみりゃ、そもそものスラッシュメタル・リヴァイヴァリストという始まりからして10000000000000周遅れのフンドシを拾ってきたパクりだったっけとそう判れば、単に扱うアイテムが変わっただけでこいつらは最初からブレずにその商法やってるにすぎない。

要するところが冒頭の通りで、これはただのパロディ。
だから初期のスラッシュも、ここでのラウドロックも皆同列で、ただのネタにすぎない。
ていうか、そもそもからして自分達で新しい価値を作ることが出来ない残念バンドなので、本気で向かうだけ無駄。
よってこっちもそういうものと、振る舞うことにする。

大体なんで本家の新作以上にスリップ乗ってんだよ。
しゃったふぁっか、じゃねーよ。(笑)

以上、今週の新作でした。

ありのまま今起こったことを話したRASMUSだけど、書き終わって再周回したらM2“Rise”の北欧ポップな哀愁に混ざるデズモンディーな味わいが染みてきて、その1曲分あと5p位足してもいい気になってきた。
力ある人の手借りるのって、重要よね。

さて、もうこの次にはラムの新作も待っているっちゃ。
え、ズライチも新譜出てんの?へー…。(全く感情が動かないままで)

ではまた来週。

SLIPKNOT, THE RASMUS, THE INTERRUPTERS, LOST SOCIETY,

SLIPKNOT, THE RASMUS, THE INTERRUPTERS, LOST SOCIETY,

一応しとく注意
・レーティングはあくまで書いてる人の個人的な気分と機嫌のみに基づいたものです。
・ネタが古い、おっさん臭い、と言われても古いおっさんが書いているので、仕様です。
・ふざけたこと書きやがってと言われても、ふざけて書いているのでお許しください。
・ネット上のものがすべて本当だと捉えがちなおじいちゃんや、ネット上のものにはケチつけても許されると思いがちな思春期のおこさまのご意見は全てスルーします。
・要するに、寛大な大人のご対応をよろしくお願いします。な?
タイトルとURLをコピーしました