今週のチェック(2025/12/07) / TREAT, IMPERIAL TRIUMPHANT, OMNIUM GATHERUM, THE DEVIL WEARS PRADA, -The Weekly Reviews

TREAT, IMPERIAL TRIUMPHANT, OMNIUM GATHERUM, THE DEVIL WEARS PRADA, 今週のチェック
TREAT, IMPERIAL TRIUMPHANT, OMNIUM GATHERUM, THE DEVIL WEARS PRADA,
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落ち込むこともあるけれど、私、この町がSet the World A Fire。
(年の瀬の挨拶)

もう2025年も師走に入ったらしいけど、いいのめっちゃタテ続いてやんの。

TREAT / 「The Wild Card」 :88p

TREAT / 「The Wild Card」

TREAT / 「The Wild Card」

今回もちゃんといいのかよ!(知ってた)

来2026年にはフェアウェルツアーを予定しているとかで、すわこれが活動最後なのか?な、80年代北欧ハードロックの生き残りTREATさん。
本フルレンスで通算10枚目を数えるとのことだが、しかし実はデビュー以降、出すアルバム皆全部名作良盤ばかりで外したことがないという記録持ちだったりもする。(えマッツレヴィン誰それ)(※註釈1)

なので当然ながら前回の精子に続いて、本作でもまた令和風オシャレジャケ以外は文句の付けようのない、北欧メロディアスHRらしい哀愁あり明瞭ありキラキラ☆アラモードあり、でいて勿論主軸はあくまでノスタルジックで耳馴染みしかない養老リツRイートに仕上がっている。

その(今回曲名にもある)バックトゥーザ指向の極めつけが目玉チューンの一つでもある、輝かしきミドル80年代の大昔の栄光を恥ずかし気もなくゴールデンナイティエイティファーイッとおめでたアンセミックに歌い上げるM4“1985”か。
いやお前らその香ー典1985にゃボンジョヴィのパチモンみたいなアルバム出してたじゃねーかというのはさておき(※註釈2)、このように作風としては後ろ向きにも程があるどころか前向き厳禁メロハー甲子園。

「ざけんな、中にゃちゃんとモダンなのもあんだろ」とばかりのそれ30年位前に通過したところなグランジ大震災ヘヴィメタ大津波マッツレヴィンも時々律儀にこなしてほっこりさせつつ、時に見返りアーランドしたり、EUROPEプリパラしたり、ハレスキャ学園したり、ギターはRAINBOW歌メロはTOTOリフとタイトルはマッツレヴィンしたり(M8“Mad Honey”)と、その円熟みと豊潤さの充実に脱糞ガッツポーズがとめどもない高齢者オムツ必着アルバム。
いやはや、やっぱり外さないどころか今なおその異才健在だから恐れ入る。

ちなみにこの評点なんだが、正直そこまで好きでもないドリハン89p、続く私的最高傑作の金毘羅92Pらと比較しての昭和→令和レートでこれなので、相当に頑張っているものと思われたし。

 

※註釈1:名盤です。

※註釈2:名盤です。
あとこないだすげえ久々に聴いたら、意外とそこまでBON JOVIしてませんでした。さーせん。

IMPERIAL TRIUMPHANT / 「Goldstar」 :84p

IMPERIAL TRIUMPHANT / 「Goldstar」

IMPERIAL TRIUMPHANT / 「Goldstar」

悲報、こないだここのベースさん、バンド名義による完全ソロアルバムがオールピアノだけというトニー・マカパインすら真顔でドン引く、誰も幸せにならない新作を出されてしまわれる。
(勿論聴くわけない)

で、それ見て思い出たように、年内消化枠で慌てて拾い上げておくこれ。
激烈テック高音楽偏差値メタルのここが極北か、おアートシティおニューヨークがお生んだおバンギャルドおクストリームおメタルおトリオ、確か今年前半に出てたっけな6th。

「ディソナント・ブラッケン・デスメタル」という、ブラックメタルなのかデスメタルなのかディソナントとは南斗聖拳の一派なのかなパワーワーズによって解説されることで「ジャンル分けとは一体」と考えさせられずにいられない、このインペル入ってる。

ノイジーな激性に極悪ブラストビート、炸裂するトレモロリードに地を這う死者の咆哮、そして不協和音また不協和音、そしてミステリアスな世界観と、ミステリアスなクリムゾン仮面

しかしそれは完全に歪みきった病的ノワール/ドゥームジャズ、はたまたゴリトンガリすぎてイカレきったプログレッシヴ・ロックの鬼相をも思わせつつ、時にSEやサンプリングを用いた暗黒ノイズ音楽、あるいはある種のアングラ映画音楽的ドラマでもある。

しかもふと美麗なメロディックさや悲壮・寂寥な情感までを盛り込んでメロデス展開してみたり(M4“Hotel Sphinx”)、チャカポコ・ラテンパーカッション加えてみたりと(ちなそのM8“Pleasuredome”ではデイヴ・ロンバードSLAYERさんが参加)、フリーキーながらあくまでジャジーかつアーティスティック意識高い系、
当然ながら皆そろって変態レベルのテクニカルさばかりな上にそれが故どこか品すらも漂っているので、たとえ変態仮面メタルだとしても変態という名の紳士メタルだよ。

その上、トチ狂いクスペリメンタルな「音楽の意味はよくわからんがとにかくすごい自信だ」的雰囲気モノで終わることなく、意外や意外に激烈メタルとしてのカタルシスやポストメタル的ドラマチクスもちゃんと伴って与えてくれるから流石だ。

中でもその象徴を1分ばかりでグラコアばりに凝縮しては、絶命絶叫ヴォーカルでOhara Yoshiko誰それ?を名客演させた、その名もM5“NEWYORKCITY”、めっちゃいいアクセントしとる。

OMNIUM GATHERUM / 「May the Bridges We Burn Light the Way」 :87p

OMNIUM GATHERUM / 「May the Bridges We Burn Light the Way」

OMNIUM GATHERUM / 「May the Bridges We Burn Light the Way」

ええ!?あのゼロ年代SOILWORK後発ビミョーン系C級弱小ザコデスポケモンがこの令和にまだ生き残ってて、しかも知らん間に最強メガシンカしてたっていうのかい!?

最早(知らん間に)これで10枚目らしい、
フィンランドの(知らn)ベテラン(知らn)プログレッシヴ・メロデスバンド、オムニウムあれギャザ…リンだっけによる今やメンバーがどうだかも全く知らnやつが、まー速いわテクいわメロディックだわでめっちゃカッコよくて、え待ってこんなちゃんとしたバンドだったっけ?(知らn)

「てゆーか初期のあのアヴァロンから出てたアレって何枚目だったんだっけ」な20年位ぶりの再会なんだけど、ホントあの頃はダサもっさい田舎臭の塊みたいな多田野ボドム湖在住童貞チャリヘルジャジ通中学生メロデスのごく一粒だったくせに、そっから経験値と実績積んで何このバリっと立派に貫禄も熟成も洗練もたっぷり備わったやつ。
昔の面影つったら、ジャケの鍵みたいの、あーそういやあったかな位だよ!?

とそんな本作から改めましてなクソ情弱の頭蓋を、トップから珠玉に押し並んでは問答無用で容赦なくカチ割りに迫る名曲群よ。
しかも時折(=度々)あこれ中期後インフレでやったところだなパkデジャブー技を令和ならもう時効とばかりに、ソイルワーカホリックな綺羅星シンセと重厚リフ&デス声ソフメロを筆頭とした硬軟・剛柔調和芸でカレー牛丼ばりにかけ合わせつつ、そのインパクトに加えてかゆいところに手の届くアレンジも効いた強弱両刀技で、いえてぼらーどものかんがえたさいきょうのめろですを楽々連撃繰り出せる熟練無双コンボ、おあがりよ。

なので、冒頭から軒並み乙骨領域ばりなチートコピ必中技ばかりなんだけど、でもその中でも最高潮はといったらやっぱ。
M3“The Last Hero”エフェクトによる90年代メソッドで慟哭疾走インフレする上昇値から、ふっ。と鍵盤美麗のフューチュアリスティックな浮遊感へと場展畳み込むM4“The Darkest City”の流れ、マジクソエモやべっすねーと、ここだけで評点体感10p増し確。

しかも更に続くテンション倍増あげぽターンが終わり知らずで、正直やってることは古典則りで真新しいことなんか欠片もねーんだけど、でもそのお約束のぶんだけ、まーよく響くわ刺さるわ貫くわの様式北欧メロデス教科書ここにて刷新。

おいどこの誰だ、ついこないだフィンランドのヘヴィメタルバンドに20年来ろくなやつを見ていないとか好き勝手ほざいてみせたアホは?

THE DEVIL WEARS PRADA / 「Flowers」 :72p

THE DEVIL WEARS PRADA / 「Flowers」

THE DEVIL WEARS PRADA / 「Flowers」

USオハイオ州のクリスチャン・メタルコアバンド、
Y2Kポストスクリーモ次世代、とうたわれたのも令和に入ればいい加減にベテラン格な、デビルを着たプラダこれで9th。

モダンメタルコア、というか元よりUS歌謡ポップロック市場向け大量物流消費ハンバーガー、ってデビルイメージがあってか、すまん、初期以降さほど面白みが見えず離脱していたたので、実は今回久々の向かいあい。
(近年作も多分聴いたはずなんだけど、全く覚えてない)

てことでこちらも知らん間に名を高めて、格に合った作りが随分と効いてきた、というのが印象的だけど、どちらかといえば本作の作風は嘗ての軽薄ターンを終えてなのか、全体的に繊細でエモめシリアスめ。
つっても大丈夫。この程度はお時勢込み、しかもポップではあるが重みは薄く、その分予算かけて作り込んでみましたな全方位型ネトフリメタルだから。(知らん)

勿論それはソレだし、しかも手の込んだアレンジメントでドラマティックに味付けられているので悪くはないはずなのに、でもそりゃそうかもなんだけど、ぶっちゃけ軽量でベタで薄味で手応えが物足りないというか、如何せん引っ掛かりというか耳残りが悪くて、スルスル抜けてく系。
いやでも思い起こせば、元からそういう爆跳ねしない中庸芸バンドだった気もするなあ。

いや、これも普通に完成度自体は相応高いと思うんすよ。
なかでも序盤で勢いづくM2“Where The Flowers Never Grow”のアッパーさを継ぎながらシアトリカルに演出しつつ、終盤に向けて器用に情感を塗りあげてくって作りも巧いしで、別に聴きごたえがないわけではない…はず。

でも、ん-なんだろねこの「悪くはないんだけど」以上に全く突き抜けないモヤっとさは。
それともアレか、これが世にいう「出来すぎ」ってやつか?

以上、今週の4枚でした。

今回は豊作。
中でもTREATOMNIUM GATHERUMは年間ベスト10枚候補ってことで。

ではまた。

 TREAT, IMPERIAL TRIUMPHANT, OMNIUM GATHERUM, THE DEVIL WEARS PRADA,

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