ANGRAってやっぱ、いい~ANGRA / “Cycles Of  Pain” :84p

ANGRA / "Cycles Of  Pain" アルバムレビュー
ANGRA / "Cycles Of  Pain"
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ANGRA / “Cycles Of  Pain” :84p

ファビオ・リオーネ(Vo)を迎えてから3作目となる、5年ぶりの10th。

結論から言うと、、なんだかんだでANGRAというバンドの旨味を良くも悪くも(割と良い意味で)詰め込みつつも、その加減を損なわない充実した秀作といった印象だ。

まず何と言っても冒頭イントロ→疾走明朗メソッドなM2“Ride Into The Storm”、からのミステリアスに流れ続くメロディックなM3“Dead Man On Display”というのっけから中学生おおはしゃぎファスト展開で、ここで既に完全勝ち抜け確定。

その勢いで引っ張られながらも、ややダレる中盤を頑張りこなせば、リリカルアゲアゲなご褒美M7“Gods Of The World”が。
でもう少しまた耐え過ごせば、クライマックスを駆けるM9“Generation Warriors”のシンガロングご褒美と、要所要所を良質の速い曲でアッパーに押さえているので、パワーメタルとしての高揚感が辛うじて途絶えない。

欲を言えば後半あと数曲こっち系が欲しいっちゃ欲しいところだが、それはわがままとしてもメタルらしいダイナミズムとキャッチーさが、色々な意味でダイレクトに伝わりやすいというリスナーフレンドリーな作りがありがたい。

実際のところ、ぼくからすれば若干タルめな組曲やらおプログレ芸やらでの、複雑っつーよりはごちゃつきに何度か「これっているの?」って軽めになりかけるのだが、「でもANGARだからしょうがない」で済む程度のバランスでテンションをキープしてるのが巧みなところ。

しかもそれらすらちゃんと真っ向聴いてみれば、サルサ?ラテン?やらバラードやらの「パワメタだろとナメられたくない要素」についても流石はベテラン、歌心や演奏面もちゃんと聴き応えが備わっていて「これはこれで意外と悪くない」を成り立たせられる実力の確かさと音楽性の高さよ。

随所の南国カーニボー情緒はこのバンドらしいところであろうし、それを熱気帯びて歌い上げるファビオ・リオーネの濃い口エモーショナルも堂に入っている。
とはいえ、ラストのおペラは個人的にゃ蛇足以外の何者でもなしとしか思えないが。

以上、ケチと褒めをともに混ぜつけながら、結局なんだかんだで今週一番ヘヴィロテしながらガッツリと聴きこんでは「ANGRAってやっぱいいよな」ってなってしまう、そんな魅了満載作でした。
(速い曲でおーおーシンガロングしつつ)

ANGRA / "Cycles Of  Pain"

ANGRA / “Cycles Of  Pain”

DATE
    • アーティスト名:ANGRA
    • 出身:ブラジル
    • 作品名:「Cycles Of  Pain」
    • リリース:2024年
    • ジャンル:HEAVY METAL, POWER METAL, PROGRESSIVE METAL,  

 

一応しとく注意
・レーティングはあくまで書いてる人の個人的な気分と機嫌のみに基づいたものです。
・ネタが古い、おっさん臭い、と言われても古いおっさんが書いているので、仕様です。
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