Album review: 花冷え。 / “来世は偉人!” :83p

花冷え。 / "来世は偉人!" アルバムレビュー
花冷え。 / "来世は偉人!"
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花冷え。 / “来世は偉人!” :83p

気鋭のジャパニーズ兇悪Kawaiiハイブリッド・メタルコア・ガールズバンド(適当に付けた)、2ndアルバムにしてメジャーデビューを果たすなど。

エレクトリカルな装飾を配したヘヴィサウンドに、萌え混じらせた野太い凶暴シャウトが噛みつかんばかりに放たれるのが、この花冷え。の売りだ。

ポップでキッチェ、カラーリングはドギつめな原色含む。
バイオレントだけどKawaiくて、あざとくて賑やかしくてダンサブルで剛直。
え、アイドル?いや、演奏と音楽性は、ガチ。
そして襲いかかる咆哮とヘヴィリフ。

和テイストとモダンジャパンを強調して日本サビ残企業社会を風刺したPV曲M9“お先に失礼します。”が昨年話題になったが(実はぼくが彼女ら知ったのもこれだった)、全体的にはもっとカラフルというか令和アニヲタノリが強くていい意味での安っぽさが味を出しており、その世界観はこのジャケアートや、あるいはM7“我は宇宙最強のインベーダーちゃんである”などの曲名は勿論、それらの音楽性にもしっかりと現れてる。

伝達目的優先ですげえ乱暴にいうと、PassCodeからクールビューティ要素さっ引いた分、意図的に強調されたあざとかわいい系コミカルさとガールズ・メタルバンドの魅力足したような感じというか。
そこらへんは、例えばM4“今年こそギャル~初夏ver.~”(タイトルよ!)なんかが象徴的かもしれない。
(「バズってるスポット、tell me more~。」ってね)

ちなみに個人的には、わちゃわちゃエクストリームKawaiiメタルチューン、M8“TOUSOU”がアルバムイチのお気に入り曲だけど、でもブラメタワキャ叫びがエモい情緒に映えるシリアスナンバー、M5“Tales of Villain”とかも、地味にいいよなあ。
(SEISYUNハードコアなラスト曲M10“Today’s Good Day & So Epic”もたまらんぜ)

ただし全10曲、アルバムトータル30分弱で少しばかりボリュームが足りないのが玉に瑕。
でもそのぶんだけコンパクトな「REIGN IN BLOOD」仕様で、サクサクとその勢い良さの魅力が伝わるってものか。
ま、まずは彼女ら名刺代わりの一枚ってことで、その意味じゃ十分果たしていよう。

花冷え。 / "来世は偉人!"

花冷え。 / “来世は偉人!”

DATE
    • アーティスト名:花冷え。
    • 出身:日本
    • 作品名:「来世は偉人!」
    • リリース:2023年
    • ジャンル:LOUD ROCK、METAL CORE

 

一応しとく注意
・レーティングはあくまで書いてる人の個人的な気分と機嫌のみに基づいたものです。
・ネタが古い、おっさん臭い、と言われても古いおっさんが書いているので、仕様です。
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