えー、まだ2023年引きずってんのー!?
なまらウケんだけどーwwwww。
てことで2024年最初の新譜チェック&レビューは、昨年に拾い損ねたものを今頃になってザクザクと。
いいんだよ、よそはよそ、うちはうち!
言っとくけどこの後もまだまだ拾い直ししていくんだからねっ!
†††(Crosses) / “Goodnight, God Bless, I Love U, Delete”:84p

†††(Crosses) / “Goodnight, God Bless, I Love U, Delete”
2023年10月リリース。
この令和に十数年の時空を超えて2023年の世に出てしまわれていた、チノ・モレロ(DEFTONES)とFARのショーン・ロペスによるゴシック・インダストリアルユニット、2nd。
ていうか、プロジェクト立ち上げて前1st出されたのって、10年位前の話だろ?(2014年)
まだ生きてたんかこの企画!
「Goodnight, God Bless, I Love U, Delete」
と、ここのブログ主と同じ苗字の主人公が死神つとめるおしゃれ漫画の思春期ポエムに出てきそうなタイトルによってドエレー“COOOOL”に出ッ発する本作。
前作同様、チノから想像するそれよりずっと予想斜め上な程度にはアンビエントな音楽性を指向しており、ニューウェイヴ、ていうかNEW ORDERだったあれよりもっと黒みと深みとが増してぬらぬらしたダークアンビエントな質感。
とはいえ粘り気に満ちた色(エロ)気の塊が真っ暗な地の底を這い回っているような、暗黒耽美シンギングはチノ・モレロならでは。
それを何インチか寝入ったような美感の、エレクトロニカ多めなダークウエィヴ・サウンド内に解き放っっては、ゆらゆらと泳がせている…。
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UNPROCESSED/”…And Everything In Between”:81p

UNPROCESSED/”…And Everything In Between”
2023年12月リリース。
昨年も押し迫ってきた師走初旬あたりから、英ケランゲの気持ちその他にて「あこれ次のPOLYPHIAで決まりじゃね?」とポストポリフィアン(何それ)の候補神輿に一頃プチ担がれてたジャーマンプログレ・テックカルテット、どうやらこれで3rdらしい。
メタルコア、ポストハードコアにdjentやらチャグリフやらチャゲチャやら混ぜ込んだ鋭角かつ重厚な音楽性をベースに、一方でジャズやR&Bの要素をも加えつつ、テクニカルな縦横無尽、変幻自在のプレイによってソースはPOLYPHIAのアーバンポップなメロとリフを重ねては透明感あるサウンドスケープを描く。
ってそのソース味がべっちゃべちゃで随分とこりゃあ大胆にポリフィニック(何それ)してんなと思っていたら、しっかり本家のティム・へンソンとスコット・ルペイジが参加したM5“Die On The Cross Of The Martyr”入れ込むなど、ちゃんと公式フォロワーのポリフィアンでした(何それ)。
とはいえ彼らの場合、話題となったPV曲M2“Thrash”(↓)のように、未だここに荒れ狂いウネり跳ねる凶暴リフやブラストビートとブレイクダウンと咆哮をあわせてのメタリックな攻撃性とヘヴィネスを忘れないし、モダンみあるメロディックなコーラスではちゃんとブリンミーをホリホリする仕様も忘れない。
しかもDEFTONESかと思ったら何だただのSLIPKNOTかなM8“I Wish I Wasn’t”だとか、笑ったのがどこぞで言われてたM7“Abysm”で屁でもこいてんのかと思っ
まだ小ぶりな存在感のうえに、いかんせん露骨かつ安直なポリフィニング仕様(何それ)のせいか、「UNPROCESSED(未加工)?バカ言うな、加工盛りまくりじゃねーか」と、そのやったもん勝ちさを批判的に捉えられている節も海外評などで見たりもするけれど、でもこの2023年にちょいちょい見られたメタルコア/ポスコア発展型としてテック系ハイパーポップ・メタルへと向かうその流れに、ぼくもちょっと興味があるので少しばかり注目しておきたい。
THE ARMED/”Perfect Saviors”:73p

THE ARMED/”Perfect Saviors”
2023年8月リリース。
これも昨年の半ば頃聴いてたのを、思い出したかのように今更ピックしてみる。
「力が欲しいか」とか左手に込めた内なる魔王の声が中学生に聞いてきそうなバンド名だけど、それじゃない。
出入りの多さに把握が難しいけれど確かCONVERGEのカート・バローあたりが関わっていた米デトロイトの覆面集団、って触れ込みで前「Ultra Pop」を2021年にリリースしていた彼ら。
こちらは続く2年ぶりのスタジオフルレンス、てことはこれが4thか。(多分)
これまでのカオティック・ポップ・ポストハードコア、というかその前作のレビューでも書いたけど、そこでの
「ニューウェイビーなピコピコシンセポップにポストパンクとノイズミュージックを混ぜ込んだヒネりあるお菓子を作ったところ、グラインドコアの濃毒素が溶け混んだ、悪意まみれの極悪非道異物混入スイーツ」
といった感じが、当時ぼくが気に入っていた理由だった。
しかし今回はなんだか予想以上にデトックスが進んでしまい、成熟と洗練によって毒素とアクが洗い流された結果、割と真っ当な雑味混ざりのインディーロックにちゃんと仕上がっている、という印象。
いやこれ別に悪くもないし、そもそも前から実際は「ちゃんと」していた(じゃなきゃ出来ない音楽性)だったんだけどさー。
あれれ「敢えて」のネタだと思っていた前回の「ウルトラポップ」ってのがベタに…とまではいかないけれど、なんか普通に近づいちゃったなあという、そりゃ肩透かしまではいかないのだけれど「こっち向かっちゃったか」というコレジャナイ感を拭いきれないってのが、すまん、ここにおけるぼくの正直な本音だ。
(PVでイギー・ポップとか出演しちゃってるあたりも、ちょっとそういうのが覗ける)
UKギターロック、グリッターロック、ガラージ、エレクトロニカ、オルタナティヴ、アリーナロック。
本作ではそこらへんをうまいことオシャレサブカルに並べ詰めた幕の内を、こじゃれたジャケでパッケージングしていて、そうだねプロテインだね。
ま、それでもやっぱりハードコアゆかりの凶暴性は(減ったとはいえ)そのほうぼうで吹き荒れては、ポップさを蹴り上げるようにブラストビートと絶叫咆哮が暴れているし、てゆーか何言ってんのおめーそもそもこういう幅のある揺らぎの色味も楽しめんのが入れ替え多彩ユニットの醍醐味でしょ、とかこれもこれだろとか、そういうのも色々とわかるのだけど、うーん。
…個人的嗜好からはちょっといいかなってテンションになってきたので、ちょっとAUTOPSYでも聴いてきますね、
FIFTH ANGEL / “When Angels Kill”:76p

FIFTH ANGEL / “When Angels Kill”
2023年6月リリース。
その昔、NIRVANAがサブポップから「Bleach」リリースした1989年のシアトルというメガンテ以外の選択肢がないばくだんいわ(メタルバンドはくだけちった!)から出してきた、バンド唯一のメジャーアルバムにして完全なる死亡フラグの結晶、「Time Will Tell」。
その2ndアルバムが、当時のRが2つあってつい火にくべたくなる名の無忖度専門誌時代のぼくたちわたしたちのレビューコーナーで76点という微妙レーティングを受けては、「このままでは消えていくぞ!」と初代編集長直々に叱咤激励どっちかっちゃ前者されていたら、律儀にも本当にその通りここのままで消えていったという、この地味を司る第五天使ちゃん。
ところが現在の同じ忖度専門誌でいわく「根強い人気を得てい」たらしく、時を超えて(Time Will Tell、てやかましいわ)この令和の世に、知らん間に天使転生ただしおっさんどもだがな。
よってこれは、再結成作第二弾となる4thアルバムだ。
しかもメロディックなハードロックが持ち味だったはずが、知らん間にゴリゴリとした正統派ヘヴィメタルへと天使スキルもパワー系ジョブチェン。
がっつり剛直に疾走もいとわない、攻撃スタイルへと構えを変えている。
(まこいつら元々の出自が、シュレッダー吹き荒れし頃の初代護廷十三隊みたいな風雲シュラプネル城だったしな)
しかもこれが堂に入っており、壮大なSF的コンセプトアルバムのもとに、ぐっとくるようなパワーメタルチューンを複数搭載しとる胸アツ☆ギャラクシーエンジェル展開。
その反面、やたらと長ったらしい上に、中盤以降冗長ないらん曲が散見するのが地味天使の悪いくせだが、それでも往年のおっさんどものメタボルハートをグっと刺激してくれるレモンエンジェルなのは間違いない。
いやこれ、結構いいと思うよ。
うん、やるじゃないか。評点でいうと76点。
このままでは消えていくぞ!←
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以上、2024年最初の、今週の4枚でした。
え、新年早々、もうGREENDAYの新譜出てんの?
へー、ふーん…。
(あんま興味ない)
ではまた。

†††(Crosses), UNPROCESSED, THE ARMED, FIFTH ANGEL,
・ネタが古い、おっさん臭い、と言われても古いおっさんが書いているので、仕様です。
・ふざけたこと書きやがってと言われても、ふざけて書いているのでお許しください。
・ネット上のものがすべて本当だと捉えがちなおじいちゃんや、ネット上のものにはケチつけても許されると思いがちな思春期のおこさまのご意見は全てスルーします。
・要するに、寛大な大人のご対応をよろしくお願いします。な?