今週のチェック/KAMELOT, FROZEN CROWN, STORY OF THE YEAR, THE BANISHMENT-The Weekly Reviews

FROZEN CROWN, KAMELOT, STORY OF THE YEAR, THE BANISHMENT 今週のチェック
FROZEN CROWN, KAMELOT, STORY OF THE YEAR, THE BANISHMENT
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ようこそポエム村に!
村長の黒崎正刀です。
好きなポエムは「泣くがいい、声をあげて泣くがいい。」です。

実は今週は、先日から乗り込んでいる長野県は某市からお送りしますね、今週の4枚。

しかも今回は、オケとクワイヤ満載で、おちんぽにっくにく。
いっけなーい、おぺらおぺら。

クッソー。頼む、持ってくれよ、オラのエピックアレルギー
(でぇじょうぶだ、AUTOPSYで生きかえる)

KAMELOT/”The Awakening”:82p

KAMELOT/"The Awakening"

KAMELOT/”The Awakening”

米国を代表する実力派ベテラン・パワーメタルバンドによる、13th。
ちなみに当方、歯抜けでしか追ってないCONCEPTIONからのニワカなので、そこんとこお許しを。

前作「The Shadow Theory」はより重暗い作風な上にインダストリアルなテイストもあってかつもっとプログレッシヴだったように思うのだが、それでいうと今回はよりシンフォニックな色合いが強めか。

とはいえそこらのばっかんすっかん「塗りたくればいいってもんじゃねーだろ」おちんぽメタルと違って、彼等は常にメタリックな重厚さやダイナミズムと自身の持ち味を損なわすことがない。
しかも、でいて極上の歌と演奏の実力と珠玉のメロディックさが秀逸すぎるため、ぼくのようなエピックアレルギーにすらも「やっぱ流石だわ」「やっぱこのバンドのメタルは格好良いわ」と半ば強引に唸らせ頷かせてしまう。

そしてそれは、シンガーが名手ロイ・カーンから現トミー・カレヴィックへと変わっても、何らゆらぎ変わることがない。
(ってそんなん今更なんだろうが許されたし)

何せ、歌の旨味が、相変わらずエゲつなし。
例えばド地味ドルチューン(M4“One More Flag in the Ground”)で、やれ俺は戦士だなんだと歌われても「そうか」としか答えようのない曲や、あるいはやもすれば退屈になりがちなフォーキーなスローチューンM6“Midsummer’s”でも、こんだけ歌や演奏が上手いとそれなりに力業で聞き入らせてしまって弛みもさせないから、大したものだ。

ましてやそれがファストなパワーメタルチューンであれば、なお況や。
イントロから怒涛になだれ込むM2“The Great Divide”から始まり、静けさを挟んで淀みなく滑らかにM3“Eventide”へ。
このシームレスな情動の流れも、彼等らしい円熟の産物なのだろう。
(あるいは怒涛の勢いに負けず歌いきるM5“Opus of the Night”の見事さよ)

一方、エピック炸裂おちんぽギン勃ちM10“New Babylon”はちとおっきすぎな気もするが、こういうのもあっていいだろうとすら思える抑揚と展開を豊富にこめた曲だし、個人的には哀感ある歌に情感が高揚させられるアニソンEDメタリックなM9“The Looking Glass”がお気に入りだ。

このように、クライマックスあたりの脂っこささで軽めの胸やけを起こしかけつつも、決してそのごってりさに押し負けないバンドの魅力を味わえるとともに、もう一つ。
やっぱり何だかんだでこのバンドは、米産にあらぬ欧州風味を売りにしながらも、でもその根底はやっぱり非欧州メタルバンドのそれであって、そしてその独特の感性こそが他のパワーメタルバンドとの差別化を図っているのだな、と改めて思わされた。

例えば、彼等らしい艶を帯びた美しさは、(欧州のバンドらの)壮麗さというよりはもっと気品の整った繊細な優美さといった趣だし、そこにはこのバンド独自の知性や端正な品格やらが備わっているのが印象的だ。

そのせいか、シンフォニックメタルというよりはむしろその装飾を帯びさせてみせた近年のMUSE、といった感じに近い美性を思わせることが多々あり。
ていうか、ヴォーカルの歌い方も多分にあるのだろうが、既にこれ、おちんぽにっくにくなMUSEじゃね?

なお評点については、個人的には前作「The Shadow Theory」のダークでサイバーな音楽性のほうが肌に合っていたので、それがほとんど拭われてしまった分だけそこから3pくらいは下げているけど、でも「おちんぽしゅ、しゅきぃーっ!だいしゅきなにょぉぉーーっ!」という人はこっちのちんぽのがいいんじゃないかな、いや知らんけど。

FROZEN CROWN/”Call Of The North”:76p

FROZEN CROWN/"Call Of The North"

FROZEN CROWN/”Call Of The North”

BE THE WOLFはじめ数バンドを抱え、更にはよく燃え上がりそうなRが二つある月刊rockin’on姉妹誌のエッセイなどもこなすイタリアンメタル界の多作家、フェデリコ何とか先生が色々抱えているマイナー連載のうちのこれはハイテンション女脳筋ファンタジー・バトルもの、4thフルレンス。

初期は良くも悪くも、というかどっちかっちゃ悪い意味でアクみのあるB級臭さが強かったが、メンバーを一新して出直した前作あたりから次第に洗練が進むとともに、残されたそのB級臭さが程よいスパイスに向かったかの印象。

またそれに際して剛柔硬軟の抑揚要員としてプログレッシヴな手法やヨーロッパのメタルらしいフォーキーさやらアコやらおちんぽみるくやらの化調を味変に持ち込んで用いているのだが、しかしだからといって当然それらがパワーメタルとしてのパワーやヘヴィネス、アグレッションを削ぐまで添加することないあくまでヘビメタ用法用量内のものなので、前世にて悪虐卑劣なエピックメタラーどもに村一族を焼かれたことが末代までも遺伝子に書き込まれた極右のエピックアレルギー持ちでもニコニコ楽しく聴くことが出来る。

しかもなんだかんだで相も変わらぬ「力こそパワーなり」な攻撃重視型の強直オセオセパワーメタル路線なのだが、特に序盤に畳みかける勢いの良さが今回もまた高ポイントゲッターに。

例えば、けたましく幕を開け、前のめりに疾走するM1“Call of the North”から、その流れを怒涛に導くM2“Fire in the Sky”へ。
そしてブラガがちゃんと重くなったようなM3“Black Heart”…と威勢のいい曲が続くのだが、なかでもそれらを受けてのPV曲M4“Victorious”(↓)は、本作のエピックトピックともなりそうな良メロディックパワーおーおーメタル。

正直、特にプログレ要素の効用はじめ幾つかの試みについては結構な疑問符も浮かぶところだし、後半それでテンションが若干削がれてる気もしなくもないっていうか実際そうなんだが、でも哀愁イントロで泣き走るM8“Now or Never”でぐぐっと挽回してくれるおかげで、まこんだけハッチャけメチャってくれてんだから多少は大目に見とくかって気になってくる。

脳筋おっぱいジャーダ・エトロの伸びやかなヴォーカルも、相変わらず広音域ながら気持ちいいパワフルさだ。

STORY OF THE YEAR/”Tear Me To Pieces”:77p

TORY OF THE YEAR/"Tear Me To Pieces"

まだやってんのかよ、と驚いたゼロ年代の一発屋スクリーモ、STORY OF THE YEARによる2ページ目のアベニュー
また落っこちてんのかよ!

しかも音楽性を以前のものから少しばかり今どきパンクや今どきポスコアへと向かい直しているのだが、なんだかんだで器用なこの落ちる男OF THE YEARだけあって、そこそこにポップな楽曲を並べてみせている。

何せ“Tear Me to Peces”、「泣くがいい、歩兵のぼくを切り裂いて泣くがいい」と以下余白おじさんのイデオロギーポエムなアルバムタイトルもエモくていい感じだけど、そのタイトルを受けたオープナーM1のそれからしていい感じにせつなく思春期してて、某Kerrangさんでも「これおっさんども涙目で前髪片側に寄せて太いアイライン引き始めるやつ」といい感じに草生やしての賛辞。

他にもかの“Until the Day I Die”は超えられないけれど、それでもそれなりにちょいちょい頑張ってる曲も多くて、リアタイ組なら脳内ノスタルジースパイスぶちまいてなんだかんだと案外楽しめる作りになっている。

なお詳細については個別レビューを参照されたし。

THE BANISHMENT/”Machine and Bone”:65p

THE BANISHMENT/"Machine and Bone"

THE BANISHMENT/”Machine and Bone”

最後は、お前のいとこはジョージ・リンチ枠。

DOQQNDOKKENでの活動とそこでの異常なまでのドン・ドッケン(Vo)との仲の良さや、現在はその残党らによるこの機械は終了しましたでの活動などでつとに知られるお前はギタリストさん。

そのお前さんを中心に、マルチプレイヤージョー・ヘイズに、アート・俳優・監督・プロデューサーと胡散臭さしかないデヴィックス・セルとかいう、いずれも全く一回も聞いたことがない有名な方々で結成されたバンドのこれがデビューとなる1stアルバムなんだが、しかしやってることはフレッシュさは汚物と消毒しきった90年代インダストリアルというか、要はこの令和にまさかのリンチ流、夢のただし悪夢だがなな、あのTWO再来。

おめーそれメタルゴッドさんが1998年にやらかした二度目がないやつだろそれを何をどうしたらこのご時世にやれると踏んだんだこのモブリンチがとそりゃ普通に普通な反応として起こりうるのだけど、そんなあの90年代グランジオルタナヘヴィロック大津波でもってかれた大暗黒時代の思い出したくもなかろう屈辱の黒歴史を、FILTERがほこる大の嫌日家リチャード・パトリックや、PRONGトミー・ヴィクターといったあの時代のリアル人間たちを呼んでそれっぽくリア充メモリアルへと改ざん。

結果「90年代インダストリアル」という検索ワードでググって出てきそうな、マリリンに逢いたいソンが何インチか寝入ってGRAVITYにKILLされたSKINNYなPUPPYのPIGどもがSTABBINGなWESTWARDでPITCHSHIFTERするやつの見まごうことなき焼き直しというか劣化コピー品で、8M“Got What You Wanted”に至っては最早それら通り越してKICK&LOUDなおとんおかんぼんさんが屁をこく90年代末期世紀末と、何なんこの全く笑えないリンチジョーク。

こんなん三つ編みツンデレ拳法家じゃなくても「そこヴィン・スニールが20年以上前に通過したところ」と言いたくなる上に、ジャケの「骨機械」なセンスからしてこの機械は終了しましたで、いちいち呆れの度を越して失笑すら乾きかけるレベル。
(つーか骨機械って。)

全く、このお前は骨機械然り、何だってあの時代のアメリカのおっさんどもは皆こぞってこうも90年代で味わったトレンド外されのトラウマがいまだに通じるオシャレアイテムだと思い続けていれんのかとその痛さに同じおっさんの身としても泣けてくんのだけど、でもしょうがねーか、だってお前のセンスはジョージリンチさんだものなー。

なので本来50点ちょい位なそれに、音像の表層のもっともらしさと、この令和に恥ずかし気もなくこれやってのけた気概?をオマケ評価して、この評点に。
(ちょっとサービスしすぎたな)

あ、でも時々、お前のジョージは所さんのイカしたギタープレイが見られます☆
(単にそれだけ)

以上、今週の4枚でした。

おっと、そんなおちんぽおちんぽ言うても、このKAMELOTは別枠、流石にリーグが全く違いすぎましたね。
一緒くたにしてすんませんした。

え、そんなことよりあの新作っがもう出てんの?
じゃそれは来週にて。

ではまた。

FROZEN CROWN, KAMELOT, STORY OF THE YEAR, THE BANISHMENT

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一応しとく注意
・レーティングはあくまで書いてる人の個人的な気分と機嫌のみに基づいたものです。
・ネタが古い、おっさん臭い、と言われても古いおっさんが書いているので、仕様です。
・ふざけたこと書きやがってと言われても、ふざけて書いているのでお許しください。
・ネット上のものがすべて本当だと捉えがちなおじいちゃんや、ネット上のものにはケチつけても許されると思いがちな思春期のおこさまのご意見は全てスルーします。
・要するに、寛大な大人のご対応をよろしくお願いします。な?
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