よく晴れた、飲み過ぎ翌日のダラダラ日曜日。
8時過ぎにようやくベッドから起き出し、ろくに朝タスクもこなさず、まずはここからコオヒイひいてレコオド流して、休日恒例ヴァイナルカフェ。
あー、体重増えてんわー。てまーそりゃそうか、あんだけ飲んで食ったんだから。
でもたまにはええだろ、自分を甘やかすのも。(え、たまに?)
CINDERELLA/「Long Cold Winter」(1988)
もう幾度回したか。
毎年、冬には必ず流したい、出来たらうんと寒い日に聴いてやりたい。
そんな冬の一枚といったら、これだ。
「Long Cold Winter」。
言わずと知れた…なんてのはもう遠い昭和の常識、その昔にいたんだ、CINDERELLAっていうバンドが。
これはその、2ndアルバムだ。
ヘアメタル?違う。違うんだ。
骨太なブルーズド・ハードロック・アルバムなんだ。
白い。
冬の、白さだ。
吐息の、白さだ。雪の、白さだ。凍てつく、白さだ。
それがこの「Long Cold Winter」だ。
それを、こんな今朝みたいに凛と冬の空気が凍り張り詰めた下界を窓から眺めつつ、ぬくぬくの部屋で熱いコーヒー飲みながら、聞き流す。
それがぼくの毎年の冬の楽しみなんだ。
割とアッパーだし、そんな感傷を呼ぶような作風じゃ別段ないんだけど、でもそこがまたいんだ。
しかもB面、ブルージーにコクを増してくのに委ねるのが、更にまたいんだ。
毎年、同じような寒い日に、同じレコードをまた流しては、同じ場所でまたプチノイズが入りやがるんだ。
“Coming Home”のアコギのつまびきに、いいように混ざりやがるんだ。
そして、嗚呼。
今年もやっぱりこの長くこごえる冬が、春に向かって進んでいくのだなあ。
そんなトム・キーファーの枯れた歌声は、やっぱり冬の乾いた木枯しに、よう沁み通るのう…。
おっと。
そんな感傷を呼ぶような作風じゃ別段ないのに、ついつい感傷を引っ張り出してしまう。
冬の冷たい空気に、ついつい負けちまう。
そんな、もう幾度目かすらも忘れてしまった、白色のLong Cold Winter。
春、遠からじ。
- アーティスト名:CINDERELLA
- 出身:US
- 作品名:「Long Cold Winter」
- リリース:1988年
- ジャンル:HARD ROCK、HR/HM、
よって、そのほとんどが70~80年代の古いものばかり。
尤も音楽批評というかしこまったものよりは、大概がただの独り言程度のたわいない呟きなので、ゆるーく本気にせず(笑)読んでいただければ幸いです。