MISTER MISERY/「A Brighter Side Of Death」(2021)
スウェーデン発の自称「ホラーメタル」バンド、これはデビュー作に続く2ndフルレンスとか。(前作は未聴)
「ホラーメタル」とは言っても彼等の場合、どちらかといえばシアトリカルなオカルトタッチの今様メタルコア、といった色合いが強め。
とはいえそこはやっぱりお国柄、ゴシック要素とサイバーメタリックなデジタル要素をうまく取り込み、北欧らしいメロディックな音像へと落とし込んでいる。
また時折、この手の米産には見えないであろうイエテボリックなデスメタ直系遺伝子を見せるのも面白いところか。
ただし、例えばこの方向性の金字塔CRADLE OF FILTHが一級の超大作だとするなら、こちらはチープでキッチェな、要は低予算B級ホラー。よってそこに品格の差は歴然明白なのだが、しかしこの作風ならばこそ、それもまた「味」というもの。
ポテンシャリティも完成度も決して低くはないからに、そんな「北欧B級ホラーメタル」の我道をあと数歩、進め深めてみせて欲しい。
DATE
- アーティスト名:MISTER MISERY
- 出身:スウェーデン
- 作品名:「A Brighter Side Of Death」
- リリース:2021年
- METALCORE、DEATH METAL他