DINOSAUR JR./「Sweep It Into Space」(2021)
ただ一言、「染みる」。
以上。それだけ。
だからもう、それ以外の評文はこれ以降に書く程のことでもなくって、もうそれだけで終わりでいいんじゃないか。
これはつまるところ、そうとしか思えない類のアルバムだ。
オルタナティヴ・レジェンド、ダイナソーJr.。
米カレッジロックの巨獣、再結成の前後含めてこれでかれこれ通算12作目というが、しかしそれでもやっぱりダイナソーはダイナソーとしてこの2021年を生き長らえていて、そしてそれが今ここに、何ということなく響いている。
本当に何ということなく、だ。
久々に起用した外部プロデューサーや、迎えたゲストの客演。本作にはそんな外部刺激による変化要因があったはずなのに、にも関わらずそれがほとんど変化要因となっていない。だから良くも悪くも、変わってない。
そんないかにもダイナソーらしい、 J.Mascisらしい、なんともありきたりでごくごく普通の、しかし普遍の、不朽のギターロックが、枯れを進ませながらも、ここにまた、何ともいうことなく響いている。
それが何より、「沁みる」のだ。
DATE
- アーティスト名:DINOSAUR JR.
- 出身:US
- 作品名:「Sweep It Into Space」
- リリース:2021年
- ALTERNATIVE、GUITER ROCK他