気狂いゼトロ~EXODUS/「Pleasures Of The Flesh」(1987)

ヴァイナルカフェ
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口内炎が、痛い。
ぷちって出来た白色の丸いアレが、痛い。
やらなきゃいいのに、舌で存在を確かめては、ああやっぱりあるわ、痛いわ。と何故かやってしまうアレが、痛い。

そんな週末にも、コオヒイひいてレコオド流して、休日恒例ヴァイナルカフェ。
て熱っ!痛っ!
ああ、口内炎がやっぱり、痛い。

EXODUS/「Pleasures Of The Flesh」(1987)

本日は、あの偉大なるライジングでフォースな伯爵豚にかつて「ウエーっ、酷すぎてどこが悪いか挙げたらこりゃ一晩中かかるぞ!」と大絶賛を頂いたことがある、ベイエリアシーンの始祖EXODUSさんのこれを。

知っての通り、というか実はぼくもそういや忘れていたけれど、そもそもEXODUSというのは元々は現METALLICAカーク・ハメットがそれ以前にゲイリー・ホルト(G)とともに創設したバンドだ。
それが脱退の後にリック・ヒューノルト(G)が加わり、このツインリード体制通称「H-Team」が結成されることになる。
誰もが知っている有名な話だ。忘れてたけど。

で、この「Pleasures Of The Flesh」は、1987年に出された2ndアルバムだ。
邦題は「栄光への挑戦」。
何だかやたらポジティブな響きだが、しかし原題の意は「人肉最高!」であり、オリジナルジャケは密林の中で原住民どもの肉を楽し気にほおばっているメンバーが描かれた、バンドの知性と品位が伝わるオシャレなアートワークだった。
当然だがその後に発禁となり、以降これ↑に差し替えることになる。
80年代の、ほほえましい逸話だ。

さて、陣営的にはここでヴォーカルが、叫ぶKICHIGAIポール・バーロフから、歌うKICHIGAIスティーヴ・”ゼトロ”・サウザへと変更。
イチゴ味のタンクトップとは全く関係ないが、それによってKICHIGAIの表現力が上昇したのが本作のトピックか。

しかし他方で、初期衝動的な凶暴性としては、ややながら減退。
以来、ポール派とゼトロ派に分かれての宗教対立が起こり、力こそパワーなりと脳筋を唱える1st至上原理主義の右派と、つーか普通に聴けばこっちだろという2nd〜3rdのリベラル左派に分かれて、血で血を洗う戦争が勃発した。
ちなみにぼくも左派所属だ。

ゼトロ左派としてはつーか1stしょぼくてコケオドシじゃん何がおおおおおおーだよ大草原荒々しくていいけどチープさが否めない前デビュー作から、少しばかり洗練と工夫が進んでおり、特にギターのリフとソロに色味が出てきている…というのが言い分なのだが、一般的に見たら「そう?」というレベルなので何の問題もない。
所詮、宗派の違いなんて当人以外はそんなものだ。(※註1)

とはいえ、本作は名曲も盛りだくさんだ。
KICHIGAIが何やらしょうもないことを話しているイントロから怒涛のスラッシュ展開をみせるM1″Deranged“から始まり、M4”Brain Dead“を筆頭に、M3”Parasite“や人喰いスラッシュM6”Pleasures Of The Flesh“、M8”Seeds Of Hate“など、多くの代表曲を収録している。

と同時に、このジャギジャギと細かく刻むような鋭角なギターリフが注目され、それ以降「ベイエリアクランチ」と称されて当時の多くのスラッシュバンドの模倣の原型とされていくのであった。
ここ、テストに出ますので覚えておいてください。

なお個人的にはこのアルバムの次に出された1989年リリースの3rd「Fabulous Disaster」がバラエティ豊かながらキャッチーで一番好きだったりもするのだが、しかし。
そんなEXODUSもその後の90年代に寄せるグランジには勝てず、次作以降はBrainがDeadしたアルバムを繰り返すことになり、やがてシーンからChemi-Killされていくのだった…。(※註3)

ところで話はアルバムと関係ないが、本作かその前だったかに、SLAYERVENOMのツアーの前座として加わったEXODUS
いわゆるコンバットツアーってやつだが、そのツアー先でベロベロに酔ったトム・アラヤSLAYER)が、何のつもりか、クロノスVENOM)の薄らハゲた頭を便器の代わりに使用。
当然の帰結でボコボコにボコられているところをゲイリー・ホルトEXODUS)が必死で止めた、という美しい逸話がスラッシィでぼくは好きだ。(※註2)

まさかゲイリー自身も、その後しょうべんの主に誘われてSLAYERに加わることになるとは、その当時はゆめゆめ考えていなかっただろう。
運命とはまさに流れ流れゆくものだ。さながらしょうべんのように。

では。

 

※註1:すんません冗談です勿論1stも最高です。
ただしドラム、テメーは以下略

※註2:Facebookでそんな話をしていたら、メタヲタ仲間から、ロブ・フリンが「EXODUSをバカにするポーザー共は皆殺しにしてやる!」とイキり散らかしてた、というエモエピソードを頂いたので加えておきますね。

※註3:BrainがDeadしたアルバムジャケ↓。

 

DATE
  • アーティスト名:EXODUS
  • 出身:US
  • 作品名:「Pleasures Of The Flesh」
  • リリース:1987年
  • ジャンル:THRASH METAL

 

ヴァイナルカフェとは
近年やっとアナログレコードにハマった超絶情弱時代乗り遅れ管理人、黒崎正刀が、休日の朝に趣味でコオヒイをひいて、その日の気分で持ってるレコオドを流し、まったり鑑賞している間にゆるーくSNSなどで書いているものを、こちらのブログに転用したもの。
よって、そのほとんどが70~80年代の古いものばかり。
尤も音楽批評というかしこまったものよりは、大概がただの独り言程度のたわいない呟きなので、ゆるーく本気にせず(笑)読んでいただければ幸いです。
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