【今週のチェック】EDU FALASCHI、TIMES OF GRACE、BLOODBOUND、WOLF ALICE他

今週のチェック
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7月の最後を飾る、今週の取り扱い品まとめ。
詳しい解説は、各レビューページをご覧ください。

今週も、そこそこどれも良かったです。
でもやっぱりコレじゃないかなー。

はい、それは…

EDU FALASCHI/「Vera Cruz」:84p

【今週のオススメ】

そうだ、これがANGRAだ。
メロディ、スピード、パワーの三要素。
さらにそこに、ドラマティクス、リリシズム、アグレッションが揃えられた、そうだこれがANGRAだ。

ええーっ!?
またレビュー枠じゃねーパターンかよ!?

そうなんだよ。
レビュー枠じゃねえパターンなんだよ。

すみません、正直ナメてましたエドゥ・ファラスキ
てことで本当はちゃんとレビュー書くつもりだったんですけど、余りに良いので勢い余って雑記枠で扱ってしまいました。
来週もう一度改めて書こうかな、とも一瞬考えたんですけど、でももう書くことないしな。
そんなわけで、勿論今週のオススメ決定であります。

しかし改めて聴いてみると、何よりもいいのはプログレッシヴさやシンフォニックさに全く負けていない、メタルとしてのどストレートなアグレッション。
そのパワー・メタルとしての、十分に有り余るパワフルさが、いい。

特にギターが、予想を大きく超えて頑張っている。
始終これでもかとばかりに弾きまくるシュレッディングプレイは、そのテクニカルさも含めて、意外というか異常なまでの大貢献だ。
印象的なギターラインを、というわけでもないのだけど、そのぶんだけ脳筋パワーファイトしていて好感が持てる。

調べてみるとこのギタリストはロベルト・バロースなるプレイヤーで、エドゥとこのアルバムをメインで作ったパートナーのような存在らしい。
なお、ここで本作というかこのソロバンドの製作陣営に触れておくと、その他元ANGRA枠からアキレス・プリ―スター(Ds)にファビオ・ラグーナ(Key)、それからALMAH枠のディオゴ・マフラ(G)、ラファエル・ダフラス(Ba)といったところで固めているらしい。

にしても、門外漢が全く余計なお世話だけど、そんなぼくですら「これぞANGRAだよ」と喝采するようなものを元シンガーのソロ独立バンドでやられたら、本家はどれ程ぐぬぬとなるものか。
いや、そのくらいに力作だったと思います。

TIMES OF GRACE/「Songs Of Loss And Separation」:78p

ポストロック、ポストメタル。
それらの手法を用いて作られた彼等のサウンドは、メタルコアではないけれど、しかしかつてのキルズ同様に激情を迸らせながら詩的な世界観を歌いあげている。
但し、かつてのように外に向かうのではなく、内に向けて熱を吐きながら。
「喪失と、離別の、歌々」。
そのタイトルも、その様子を、方向性を、世界観を物語るかのようだ。

KILLSWITCH ENGAGEの中心柱、アダム・デュトキエヴィッチ(G)が初代ヴォーカリストジェシー・リーチと組んでのプロジェクト・ユニット、第二作目。

てこれ二作目なのか!と思い調べてみると、十年前の2011年に1stアルバム「The Hymn Of A Broken Man」を出していることを知る。

というわけで、早速ながらこちらもチェック。
こーいうときホント便利よね、Spotifyって。
へー、どれどれ…。

ってメタルコアだったー!
メタルコアだったのかよ。

尤もアルバムK自体は楽曲レンジの広い作りで、このようなメタルコア・チューンばかりではない。
確かに本2ndアルバムに続くような要素や片鱗も、前1st期から既に見られている。

とはいえ、ここから十年の年月ですからね。
大胆にポストメタルへと大きく踏み込んでみせたこの判断は正しかったかと、ぼくは思います。
本家から距離のある音楽やるのもこういう別働隊の楽しみだし、何よりも1stよりも作品性として高まっている。

レビューで触れたり貼った曲もいいけれど、ずしりと重いリフをジェシーのたくましく力強い歌とじっくり重ねタイトルどおり煉獄に沈ませ込むかのM4″Far From Heavenless“とか、マジカルな妖しさに揺らめくMVカットチューンのM6”Medusa“(↓)あたりも十分魅力的だ。

ちなみに元KILLSWITCH ENGAGEのハワード・ジョーンズによる、DEVIL YOU KNOW 改メ LIGHT THE TORCHの新作も近く扱いますので、お楽しみに。

MIDNITE CITY/「I Tch You Can’t Scratch」:78p

正直に言うと、ぼくも最初は似たように思っていたのだ。
しかしこれが、存外悪くない。
いや寧ろ、ナメていた分だけ「ちょっと待て!?」が大きくなる。
何せ、そっちの路線は、ほぼトップ2曲のみ。
そこからポップアップするアメハー展開が、なんとも爽快だ。

元TIGERTAILZカッコワライにいたヴォーカリスト、ロブ・ワイルドカッコワライによるグラム・ハードロックカッコワライのニューアルバムカッコワライ。

…と、大概が油断するやつ。
でもこれが、意外といいっていうねカッコワライ

要するに、超WARRANT1stタイプ、あるいは超DANGER DANGERタイプ。
もしくは、中期さしかかりTREATタイプ。
そんなところすかね。

ようはアメハーヘアメタル・リヴァイバル枠なんだけど、ポイントが幾つかあって、まず一つは英国産だということ。
甘いんだけど、この手の田舎北欧産のようなべっちゃりした感覚が割と緩和されている。

それと、ヴォーカルの肩書き、元TIGERTAILS

そう、この上なく香ばしいんだけど、それでもやっぱり年季ある人がやると違う。

しかもご丁寧に、グランジショックで崩れかかった90年代中期に「頑張ってオルタナ色入れてみた」みたいなM6″Blame It On Your Lovin‘”とか、あの時代に「スポンテニアス」とか評されてそうな甘酸っぱい(ただし酸味が先立つ感じ)痛風ナンバーまで仕込んでみせる手腕とその匙加減は、戦中派世代ならでは。

なので、こういうのとか(↓)に「あーんもー!」とアナルがキュンとしちゃう大人はお試しあれ。

BLOODBOUND/「Creatures Of The Dark Realm」:72p

その盛り合わせの良さもさることながら、しかもそれらがとにかく色々と、程良い。
メロディ、スピード、パワー。
いずれも程良いバランスと色調で、調和を損ねていない。
やり過ぎず、ドギツすぎず、統制が効いている。
極めて真っ当にメタルを、正しく行っている。

言い訳含めて色々書きすぎちゃったので、もう書き加えるこたあありませんね。
まあ、そんな感じです。

これが入門盤で他を知らないのであんま何とも言えないのだけれど、彼等の場合しっかりとキャッチーなサビを用意しながら、「この曲はこれ風にしてこれで盛り上げて…」とそこに当てはめていくような、丁寧な作りしてる印象。
だからバラエティ豊かめなのにバラつかず、聴きどころが盛り込まれている。

その中でも個人的にはレビューでも触れた、「PRIMAL FEARがペインキってみました」みたいなM5″Eyes Comes Alive“(↓)とか好きっすねぼかあ。

WOLF ALICE/「Blue Weekend」:70p

とどのつまりが、雰囲気モノの「なんちゃってオルタナ」。
ふとそんな気がしないでもないのだけど、恐らくそれはそれでいいのだろう。
雰囲気もの、全然オッケーだ。
なんちゃってだって、大アリだ。
だって夏なんて、そのほとんどが雰囲気に流されるだけじゃないか。
どうせ夏なんて、ナンチャッテで大概は終わっていくじゃないか。
オーケー、今日のぼくは連休朝で滅法気分が軽いんだ、
大目に見てあげよう。

出たな今週のオサレロキノン枠。
つまりは「この夏の雰囲気UKオルタナアイテム」、以上OSIMAI。
でも、それでいんじゃないのかな。

なんかボツボツやってる出だしはどうでもいいけれど、M4″Smile“くらいになるとキャラ作りナンチャッテグランジ&アンビエントが安っぽさを数周して「これはこれでアリなんじゃねーの?」となってくる。

でもこれって要は「オルタナなんて所詮どの古着着るかの、ただの気分のセレクト合戦だよね」っていう提案なわけで。
じゃあもうその気分が合う人達だけで集まって、M7″Play The Greatest Hits“(↓)とかを真顔で「刺々しい」とか「ヒリヒリする」とか言ってそうな方々でろきろき呑々と楽しくやってればぼかーいいと思いまーす以上さとっととBRUTAL TRUTHでも聴いてこよっと。

以上、今週の4枚、じゃねーや5枚でした。

来週は、月刊どりむしの2号目とか、MORDREDのマジカヨな新譜などを扱う予定です。

ではまた来週。

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