週末の酔っ払った翌朝の部屋に広がる、残骸の山。
飲み散らかした食器の山と、
着散らかした洗濯の山と、
読み散らかした漫画の山と、
生き散らかしたおっさんと。
仕方ないからみんな片付けるか、おっとその前にコオヒイひいてレコオド流して真夏の休日恒例ヴァイナルカフェ。
TESLA/ ”Mechanical Resonance”

TESLA/ ”Mechanical Resonance”(1986)
微妙なバンド、それがTESLAだ。
まず、そもそも名前からして、微妙だ。
昔からうっすらと思っていたけど、「テスラ」って響き自体が、微妙だ。
大体、テスラって何?
自動車なの?
え、ニコラ・テスラ?何でニコラ? テスラ。
でメンツもまた、微妙だ。
ジェフ・キース、いたな。
で、あと誰いた?どちら?テスラ。
勿論、音楽性が一番、微妙だ。
ブルージーで硬派な正統派アメリカン・ハードロック、ていうのかな。
男っぽくてまっすぐだが、そのぶん地味だ。
微妙に地味で、微妙にパッとしない。
よく言えば、玄人受け。
ていうか大体、玄人って、誰?何の玄人なの?
え、メタルの?何それwwww
なので普通に言うと、微妙。テスラ。
ところがそれが後にこいつら、アンプラグドのアコースティックライブで売れた。
ハードロックなのに、微妙な売れ方した。
いや確かににこいつらのアコライブはいいしそれも判るんだけど、でも当時は扱い的には微妙で、「アコって!」って感じだった。
そんな微妙なバンドの、微妙なデビューアルバムがこれだ。
デビュー作にしちゃ、微妙にこなれてる。
上手い。微妙に、上手い。
そしてブルージーさが、微妙だ。
絶妙でも、巧妙でもなく、勿論珍妙でも神妙でもなく、ただただ、微妙だ。
しかも曲のつまらなさが、とにかく微妙だ。
いや、クソつまらなくはないのだが、微妙に面白くない。
箸にも棒にも引っかかるのだけど、ふーん…って以上にならない。
ずば抜けない、飛び向けない、垢抜けない、ヌケない。スコラ。じゃない、テスラ。
え、一番いい曲?どれだろ。
疾走曲のA2“Cumin’ Atcha Live”?ふーん…。
あるいは、土臭いハードロックが彼ららしいB1“Modern Day Cowboy”?ふーん…。
それともピアノの入る哀愁バラード、B2“Change”?ふーん…。テスラ。
ついでにアルバムタイトルは、いっつも微妙で、声に出して読みたくなる微妙さだ。
メカニカル・レゾナンス。
それなんなんす?謎なんす。
で次の2ndは壊れかけの、グレイトレイディオ・コントラバーシー。
3rd、サイコティック・サパー。
どれも、声に出して読みたくなる。
え、他のアルバム?
ない。3枚だけだ。終わり。ナッツなんか潰さない。寧ろバンドが潰れた。テスラ。
そんな微妙なTESLAの、
微妙に上手いんだが、微妙につまんないデビューアルバムがこれだ。テスラ。
※注:そう言いながら、2ndラヂオは名曲多いしバスタナッツも嫌いじゃないし覚えてないし、何だったら再結成後も悪くないかもです。微妙だけど。

TESLA/ ”Mechanical Resonance”(1986)
- アーティスト名:TESLA
- 出身:US
- 作品名:「Mechanical Resonance」
- リリース:1986年
- ジャンル:HARD ROCK, AMERICAN HARD ROCK, LA METAL,HR/HM
よって、そのほとんどが70~80年代の古いものばかり。
尤も音楽批評というかしこまったものよりは、大概がただの独り言程度のたわいない呟きなので、ゆるーく本気にせず(笑)読んでいただければ幸いです。