トゥルータル・ブルース!(2023年流新年の挨拶)
ということでそろそろ激鋼たる一年を始めるわけだけど、まずはここから正月三が日ラストデイもコオヒイひいてレコオド流して年始も恒例ヴァイナルカフェ。
って新年早々こんなメタル要介護アイテムなのかよ!?
うっせーな、いんだよおっさんたちにはこういうのが正月には。
Y&T/「Black Tiger」(1981)

Y&T/「Black Tiger」(1981)
Yesterday & TodayからY&Tへと名を変えて二作目となる、1982年リリースの本作。
初期USハードロックの金字塔と知られる名盤、「ブラックタイガー」だ。なめんなよエビじゃねえぞ?猫だぞ?(違
昔から「西のカナ、東の会いたくて震えるY&T」つってだな(全然違
美しき泣きのハードロックギターだ。
とにかく美しきイントロ“From The Moon”だ、そして美しきド名曲“Forever”だ。
美しきその泣きの2曲だ。
何せマサGODイトー氏も当時のライナーで書いてるからな、
「言葉にすると壊れてしまいそうなガラス細工のごとき透明な美旋律」
って言葉にして。
なのでこのアルバムは、もうA面のこの美しき2曲だけ。これだけ。
以上。終わり、永久保証ナシ。解散!
(A面だけ流してチャッチャと片付け)
て、おーい、ちゃんと聴こうぜーB面も。
てことで久々に聴いたダシガラみたいな(やめろ)B面は、まあ、普通ですね。
普通っていうか、こっちが寧ろ本体みたいなとこある彼ららしい、トゥルータルブルース・ベースのオールドHard Rockで、正直、今聴いて別段どうってもんじゃない。
とはいえギタープレイだけはちょいちょい聴きどころあるのが、流石は声に出して読みたい国宝ギタリスト、デイヴ・メニケッティだ。
あ、でもB面ラストののブルージーなバラードM4“Winds of Change”もかつては一応名曲枠扱いで、そのメニケッティさんのもっさりした骨太で渋めな歌が効いてはいるか。
とはいえ、何は置いても上の通りの美しきこの2曲だ。
ぶっちゃけ割とどうでもよさめなアップチューン“Open Fire”すらをもツインリードのハモリ倶楽で美しく飾ることによって特別なものにしてしまったほどの名オープナー“From The Moon”と、そしてその極上メロを受けて更に尚、煽情的に泣きのギターを重ね躍動する“Forever”な私だからだ。
この2曲による、マサGODイトー氏も声に出して泣きたい美しきインパクトだけは確かにズバ抜けた存在感になっていて、それだけでこのアルバムを泣きのメロディック・ハードロック(ただし今でいうメロハーとは微妙にだけ違う)の歴史に刻むに足るものとなっている。
しかし、ときは移ろう80年代初頭。
そして時代はNWOBHMから、百花繚乱、実は徒花だらけの華やかなりしかなLA戦国メタルへ。
このアルバムで他のアメリカバンドとは一味違ったブリティッシュテイストな泣きの名手とまで一躍高まったY&Tも、その波の中でポップ戦略こじらせて失速。結果どっちかっちゃTodayじゃなくYesterdayになってくんだけど、でも案外とその時代のアレもアレで違った味わいあったりするよねってのもまた別な話ってことで。
要するに、その2曲だけすげえたまに聴きたくなるけど、でも一旦聴いたら当分数年以上はもういいアルバムすね。
じゃ、数年後(多分)!
は?永久保証?返品不可?んなもんオメエにあるかボゲがぁああーーー!!!

Y&T/「Black Tiger」(1981)
- アーティスト名:Y&T
- 出身:US
- 作品名:「BLACK TIGER」
- リリース:1882年
- ジャンル:HARD ROCK
よって、そのほとんどが70~80年代の古いものばかり。
尤も音楽批評というかしこまったものよりは、大概がただの独り言程度のたわいない呟きなので、ゆるーく本気にせず(笑)読んでいただければ幸いです。