ニューヨークの冷めた狂気~BLUE OYSTER CULT/「Agents Of Fortune」(1976)

BLUE OYSTER CULT/「Agents Of Fortune」(1976) ヴァイナルカフェ
BLUE OYSTER CULT/「Agents Of Fortune」(1976)
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さあて、ゆっくり休んだし、ここらからバリっとおっぱじめますかね、2022年の夏ってやつをよお!
おっとその前に、まずはコオヒイひいてレコオド流して休日恒例ヴァイナルカフェ。

BLUE OYSTER CULT/「Agents Of Fortune」(1976)

BLUE OYSTER CULT/「Agents Of Fortune」(1976)

BLUE OYSTER CULT/「Agents Of Fortune」(1976)

 

サザンデスカルト、モノリスデスカルトと並ぶ、声に出して読みたい世界三大トトカルトの総大将、BOC。

まず、BOC、だ。

BOCと略して、ブルー・オイスター・カルト。
COBと略して、チルドレン・オブ・ボドム。
SODと略して、ソフト・オン・デマンド。
メタルの常識だ、覚えておこう。(一部除く)

さて、このバンドといえば、昔、Rが1個多い炎上しそうな名前の雑誌で、こう評されていたのを思い出す。
「ニューヨークの冷めた狂気」、と。

ってやだもー通り名かっこよすぎ。
メキシコの熱い風、みたい。
ベルリンの赤い雨、みたい。
我が家のレモンサワーの素、みたい。
いや今それ飲んでんだけど。(酔っ払い)

てかぶっちゃけ、BOC、よく知らないぼく(BOC)。
だって1976年だよ。世代じゃないもの。時代が違うもの。古典だもの。
こんなん、ニューヨークの錆びた旧機だもの。

で、今聴いてもやっぱり、わからん。
そもそもからして、何処がニューヨークだか全くわからん。
え、パティ・スミスが歌詞書いてんの?あー、そりゃ確かにニューヨークだわ。←

何よりBLACK SABBATHに対するアメリカの返答、と言われてるようなんだけど、マジすかこれが返答?本当?遠投?

大体、かなり明るい作りっていうか、冒頭2曲とかはむしろ朗らかですらあるんですけど。
それもあってか、あんまり言われるようなオカルト臭も、文系な知的さも、全く感じないんですけど。
何かジャケからして、どっちかっちゅーとサバスってよりは砂漠で、人形握って「グッド!」とか言い出す系なんですけど。

んで、邦題「タロットの呪い」だって。
やっぱ路線はそっち路線。
カルト、タロット、カカロット、てね。
いや、クリリンのことじゃないです。

とにかく元祖ヘヴィメタル、と言われる彼らだけれど、少なくともこれ聴く限り普通の古典的なブルーズドハードロックにしか聞こえない。
まあそりゃNWOBHMとかの時代じゃないにしても、ときにパーポーヒープみたいだったり、ストーンズみたいだったり、サイモン&ガーファンクルみたいだったり。てそれニューヨークか。

一番の代表曲がこのアルバムの“(Don’t Fear)The Reaper”、しかも邦題「死神」って言われて、ようやくこれか、サバスの返答これか、と思いきや、なんかロミオがジュリエットでラララ人間なんて、と歌ってる。(※1)
ロミオ&ジュリエットなんて恥らいもせずに歌えるメタルは、せいぜいBON JOVIくらいなのに。(ジョンはそんなこと歌う)

そんなこんなんでよくわかんないよBOC、だからアメリカツアーでサポートについたIRON MAIDENブルース・ディッキンソンから「あのニューヨークのケチな老害ども、PA貸すのすら渋りやがった」とか陰口言われんだよ冷めた狂気のくせに。

でもこれがB面になるとなにやらオカルティックなチョイ悪展開やら、ジャジーなテイストやらいきなりのプログレ鬱展開やらで、何やかミステリカルなとこ急に見せてくるから、ちょっと面白い。
なんぞこれ。
これか、そうかこれか、これなのかニューヨークの冷めた狂気よ。

で結論。
ぼくが、思ってたのと全然違ってたよ、カルト。(BOC)

 

注釈※1:叙情的で確かにいい曲ですねこれ。

BLUE OYSTER CULT/「Agents Of Fortune」(1976)

BLUE OYSTER CULT/「Agents Of Fortune」(1976)

DATE
  • アーティスト名:BLUE OYSTER CULT
  • 出身:US
  • 作品名:「Agents Of Fortune」
  • リリース:1976年
  • ジャンル:HARD ROCK、

 

ヴァイナルカフェとは
近年やっとアナログレコードにハマった超絶情弱時代乗り遅れ管理人、黒崎正刀が、休日の朝に趣味でコオヒイをひいて、その日の気分で持ってるレコオドを流し、まったり鑑賞している間にゆるーくSNSなどで書いているものを、こちらのブログに転用したもの。
よって、そのほとんどが70~80年代の古いものばかり。
尤も音楽批評というかしこまったものよりは、大概がただの独り言程度のたわいない呟きなので、ゆるーく本気にせず(笑)読んでいただければ幸いです。
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