雨降り休日、こんな日もいいよね涼しいし。
んじゃブログでも書こうかな…ってダラダラやってたらこんな時間に。
あかん、昼も過ぎてしまったがやっとかないと、コオヒイひいてレコオド流して休日恒例ヴァイナルカフェ。
こないだ出たかぼちゃ全員集合の新作に向かう前に、まずは彼等の原点を。
「Keeper Of The Seven Keys Part 1」。
HELLOWEEN/「Keeper Of The Seven Keys Part 1」(1987)
って、をーるおぶグリコじゃねーのかよ!
じゃねーんだよ、だって1stレコード持ってねーんだよ!
シングル詰め合わせのCDしか持ってねーんだよ!(逆切れ)
さて、この偉大な一枚。
邦題、「守護神伝-第一章」。
スタジオアルバムとしては二枚目。ここでめでたく日本デビューも果たした。
リリースは1987年。
この前の1stが85年だから、2年後だ。
パート1っていうくらいだから、パート2もある。
でもその次はない。絶対にない。新章とかあるわけない。
で、その間にバンドは、シンガーを落武者(やめろ)からアーライ!とマイケル・キスクに変えて、陣営強化。
細くて不安定、だがそこがいい系の攻撃的な魔女声沙悟浄(だからやめろ)に比べてハイトーンの伸びもよくソフトな歌唱のキスケによって、表現力が高まるとともに、楽曲レンジも拡大することになる。
しかもここに来て、壮大なイントロのオープニングからのツインバスドラ疾走曲雪崩込みというジャーマンメタルのテンプレメイカーを打ち出すことで世の童貞どものイカ臭いメタルハートを直撃。
「コレがないとジャーマンメタルじゃない」とまで言い出し始める頭の賢そうな極右どもまで世に生み出していくことになる。
っていやそれ昔の俺だったわ、すまん…。
レコードの裏ジャケにも使われたアー写。
アーライの人もまだ若々しくてフサ「ピーッ!(自主規制)」
ところで本作、当初バンドはパート2との2枚組でリリースするつもりだった。
しかしレーベルや製作陣はじめリスナーを含めたバンド以外の全人類による「やめろ絶対」を受けてめでたく断念。
今思うとぞっとする話だ。
と、冗談はさておいても、この「パート1」に比べると、続く「パート2」は大きく洗練が進んでいるのが特徴だ。
まだ若いこの年頃のバンドというのは、わずかアルバム一枚でぐんと飛躍する。
加えてセールスも高まれば、製作費も高まる。
自ずと完成度も高くなってくる。
そうして作られた傑作が「パート2」なわけで、段階を踏んで作ったのは正解だとしか言いようがない。
実際この「パート1」は、逆に言うなら「パート2」に比べて荒削りで、マイナー臭いB級臭が詰まっている。そのへんは好みもあるだろう。
そして、特筆すべきはB面の”Halloween“だ。
アルバム2枚目の新人枠にして13分超えのロングレンジナンバーをこなす力量というのは、少なくともこの時代にしては大したものだった。
この「頑張って10分越えの尺長曲を書ける俺すげえ」というスティーヴ・ハリスの持病でもあるいかにも背伸びしたい盛りのこだわりは、次作の「パート2」でも”Keeper Of The Seven Keys“として繰り広げられた後に、アーライが出ていった先のGAMMA RAYでも同様に展開され、「流石にもういいから」と世界中から呆れられることになる。
ちなみにこの”Halloween“は、MTV大流行のこの時代にアメリカでPVにもなった。
当時何故13分以上もあるこの曲をPVカットに選んだのか全くの謎だが、案の定、尺をぶった切られて5分程度に編集され、メンバーが怒るという「そりゃそうなるだろ」としか思えない、逆に何故誰もその前に考えられなかったのかが不思議なくらいに当然の結果となった。
これがそのPVだ。
夜の森の中でバンドの周りを露出狂の変態どもがくるくる踊る、といういかにもドイツのバンドらしい知的でオシャレでプログレッシヴな内容となっている。
最後に、この頃から致命的にセンスがなくて笑えもしないジャーマンユーモアも既に顔を出していることにも着目したいところ。
そう、例えば上のPVにも臭う、寒々しいコミカルさ。
これが悪い意味で開花するのが後のピンクローター猿であったのだが、でもこれ実はぼかあ嫌いじゃなくってよ。
え、カメレオン?
いやあんなのクs何すんだやめtnrはkっfrっfひgnvawrjふぁgfcw
- アーティスト名:HELLOWEEN
- 出身:ドイツ
- 作品名:「Keeper Of The Seven Keys Part 1」
- リリース:1987年
- GERMAN METAL、POWER METAL、MELODIC POWER METAL、正統派HEAVY METAL、
よって、そのほとんどが70~80年代の古いものばかり。
尤も音楽批評というかしこまったものよりは、大概がただの独り言程度のたわいない呟きなので、ゆるーく本気にせず(笑)読んでいただければ幸いです。