【今週のチェック】SODOM, DEAD CROSS, SADIST, PALAYE ROYALE,

SODOM, DEAD CROSS, SADIST, PALAYE ROYALE, 今週のチェック
SODOM, DEAD CROSS, SADIST, PALAYE ROYALE,
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そんじゃとっとと今週の4枚、いっくわよー。

SODOM/「40 Years at War – The Greatest Hell of Sodom」:70p

SODOM/「40 Years at War - The Greatest Hell of Sodom」

SODOM/「40 Years at War – The Greatest Hell of Sodom」

今週のNO.1オシャレロック。

先週も触れた、やつはジャーマン三羽烏の中でも最強、SODOM

SODOM

そんな40年以上もブレずにひたすら汚いスラッシュで殺し合いの歌ばかり歌ってきたぼくたちのソドムによる、活動40周年記念として現陣営で過去曲リレコしてみた企画アルバム。
ていうか現陣営ってどうなってんだっけと最早誰も言わない、俺がトム・エンジェルリッパーがソドムだによる、その名も「祝戦争40年、グレイテストソドム地獄」。
そしてジャケでついにブラスフェマさんとボンベンハゲがサツガイし合ってしまう。

しかも折角の新録特別企画なのに、何でこの曲なんだよ他にもっとやんのあんだろっていうpersecutionなマニア向け曲ばかりが延々並んでしまっているソドム地獄。

どうやらEP「In the Sign of Evil」~1stアルバム「Obsessed by Cruelty」から始めての全17枚各スタジオアルバムからこぼれなく1曲だけ抜粋するという、世界中でトム以外の誰一人も納得できない天才ソドミールールを採用したためにこうなったという何たる気まぐれエージェントオレンジ☆ロード。

どうせ元祖ブラックメタル時代の初期曲なんてバタバタで何やっても同じだろと思いきや意外とそうでもなかったり、ちゃんと昔の曲はきったなくしてくれてたり、あとどうでもよさげな後期の無名曲も聴いてみればそう悪くはない…などと期待していたんだがやっぱり全然そうじゃないのがソドム流。

よって評点は高くはないけれど、でも企画盤だしソドムだから仕方ないなトム得セレクションなので、あとはとっととニューアルバムに期待預けしとく。

あ、今フランク・ブラックファイア(Gt)いるんだっけ。そうだった忘れてた。

DEAD CROSS/「II」:82p

DEAD CROSS/「II」

DEAD CROSS/「II」

2017年にアルバムを出したっきりだったくせに、いつの間に復活してて知らん間に出てた、パットン先生と愉快なDEAD CROSSたちデイヴロンバードもいるよの2ndニューアルバムが、フツーな意味でフツーにイイ。

なおメンバーは他、THE LOCUSTジャスティン・ピアソン(Ba)、RETOXマイケル・クレイン(Gt)と前作同様。

良くも悪くも、やれアバンギャルドだのアーティスティックだの変態だのと評されるような、要するに偏差値高い系企画が多いマイク・パットンものだが、これは割とちゃんと判りやすい真っ向ハードコア。

とはいえそこはパットンブランド、デッケネとDISCHARGESLAYERとブラックメタルをぶちこんでこのメンツでやってみたのみならず、各種エクストリームメタルはおろか、サーフロック、ガラージ、ポストパンク、ノイズミュージック、シューゲイザーなどまであちこちに手を伸ばしては貪欲に貪り食い漁る。
そのレンジの多彩さにありながらも、しかしベースになっている80年代オールドスクールハードコアが1ミリもブレないので揺らぎが少ない。

相変わらず芝居がかったマイク・パットンのエキセントリックな存在感は、ドゥームとサイケとポジパンが混ざりあったM1“Love Without Love”から健在で、さらにJOY DIVISIONVENTURESを火だるまにさせたM2“Animal ESpinage”と続きつつ、M8“Reign Of Error”(↓)ではタイトル通りにSLAYERへのオマージュも炸裂。

プロデューサーがロス・ロビンソンということで、時々SLIPKNOTっぽいところもあったりするのがアレ。

SADIST/「Firescorched」:85p

SADIST/「Firescorched」

SADIST/「Firescorched」

まだやってんのか!
ゲテモノプログレメロデスのイタリアンカルトとして90年代からその界隈に存在を知らしめてきたものの、しばらくその名を聞かないままだったが(当社比)どうやらちゃんと活動を続けていたようで、アルバムも割とコンスタントに出ていたご様子。
こりゃチェック不足でした失礼。

なんでもこれは9thアルバムとのことだが、オカルトプログレというか、イタリア産ということもあんのか、以前はルチオ・フルチの「ビヨンド」か「サンゲリア」みたいな、暇さえあれば顔面が破壊されたり、脳と内臓が飛び散る光景を親の顔より見るような血みどろ嫌がらせスプラッターゾンビ世紀末世界観のイメージだったくせに、いつの間にやら年季入ってもう少し小綺麗に格上げされており、今やダリオ・アルジェント「サスペリア」な一級ゴシックマカロニホラーにすっかり仕上がったかの印象。

フュージョンがかったプレイを見せながら、70年代プログレに通じるシアトリカルな音楽性で、妖しさムンムンにぐっと聴き手を引き込んでいくのだが、そんな一級品なくせにいまだヴォーカルの汚さとジャケのひどさが90年代デスメタルセンスのまんま更新されないのが微笑ましい。

いやはやお見逸れしました、と詫びも含めての85p。

PALAYE ROYALE/「Fever Dream」:70p

PALAYE ROYALE/「Fever Dream」

PALAYE ROYALE/「Fever Dream」

手先の器用な子供たちが、マイケミとKORNとPANIC! あっとそこらへんのニューメタル、インダストリアル、ゴシックロックの残骸を組み立てて上から色塗り直したやつで、取り敢えず生きづらいとか戯言歌ってみた、以上。

いやそれだけじゃないとこもあるし、出来は悪くないしイケメンだしオシャレなのでいんじゃないですかね。
少しばかりフックが弱い気もするけど。

PV曲(↓)とか、トラストミー叫び出してもおかしくない、これなんてアイムノットオッケー。(よくない)

以上、今週の4枚でした。
今週はどれもなかなかの良盤。

ではまた来週。

SODOM, DEAD CROSS, SADIST, PALAYE ROYALE,

SODOM, DEAD CROSS, SADIST, PALAYE ROYALE,

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