休日朝のモーニングページを終え、家事と洗濯をこなして、ここでふうと一服。
おっとそろそろやっておこうか、コオヒイ流してレコオドひいて休日恒例それ逆だわヴァイナルカフェ。
川越クッキー、んま。
LION/「Trouble In Angel City」(1989)

来日時にメンバーが「I love youを日本語ではなんて言うノデスカー?」と日本のレコード会社に尋ねたら、その意を汲んだ担当が気を利かせて親切にも”ま”から始まる三文字の女性器の呼称をレクチャー。
まぁあながち間違ってもないのだけど(穴だけに)、流石に気が早すぎて当然ながらことごとくフラれまくった、という逸話に当時某専門誌編集長が激おこしていたのが、このバンドだった。
考えてみれば、打ち上げの酒場とはいえ初の来日時にレーベル担当から”ん”が入る三文字の女性器を告げられるような扱いのバンドに将来性があったとも思えないのだけど、とにかくそんな”こ”で終わる三文字の女性器バンドがこのまLIONこだった。
前デビューアルバム「まDangerous Attractionこ」が秀逸だったものの、今ひとつ本国米シーンでの人気が振るわない。
こんなに音楽性がいいのに、ルックスもそこそこなのに、女性器三文字を外人がにこやかに連呼(れんこ)しているだけなのに、可哀想!
そんな同情票で、日本でだけ人気が高まる。あまつさえ、チャリティーで来日公演まで果たしてしてしまう。
そこで当時ついたあだ名が、矢ガモバンド。
時代とはいえすげーな三文字メタルのくせに、と今だと思うけれど、ぼくも実はなんて可哀想な女性器たちだとちゃんと思ってた。
(矢的なものはどっちかといえば刺す側っぽいが)
さて、それに続く2ndアルバムがこの「Trouble In Angel City」なのだが、その実態はといえば、元々のミニアルバム曲のリレコに未発の数曲を足しただけというTo LOVEるアンタトシテェ。
日本でだけ人気が高い、つまりはビッグインJAPAN。
まさにそんなバンドと言えるであろう三文字以下略らしい、LAメタルながらも欧州テイストを強く押し出したような当時の日本人好みな作風。
ただし問題なのは、そこに前作のような楽曲の煌めきがないことだ。
つまり、勢いやツヤが、全くない。
そのせいだ、ウェットにくぐもったカル・スワンの歌と、英国の陰りを帯びたハードロック・テイストはコイツらの売りだから美味しいはずなのに、何だかつまらない。
特に、ダグ・アルドリッチだ。こいつのギターに、面白味が全く感じられない。
なんとも色々にも中途半端なアルバムだ。
さて、このまーLIONはといえば、その後間も無く解散をむかえるも、しかし後身バンドとしてBAD まOON RISINこを新たに結成し、日本シーンの大きな期待を背負って復活。
1991年に出したその1stアルバムを前にして、先の激おこ編集者は涙ぐみながら「ついにカルとダグは凄いバンドを作った」との絶賛レビューを、その専門誌に高得点と一緒に寄せている。
もちろん、この凄いバンドは、その後全くRISINGしなかった。
そしてその結果、彼らはシーンを襲ったグランジオルタナの大津波にもっていかれたまま契約ごと飲まれて消えていくわけだが、しかし。
かつてはこのように、同情するならアルバム買えとレーベルなき子ビジネスでわが国での地位を確立させたこの三文字バンドも、あの時代の日本シーンもまた大したものだったのだなと、今になってはしみじみと思わせられる。まんこのくせに。

- アーティスト名:LION
- 出身:US
- 作品名:「Trouble InAngel City」
- リリース:1989年
- ジャンル:LA METAL、HEAVY METAL、US HARD ROCK、HARD ROCK、
よって、そのほとんどが70~80年代の古いものばかり。
尤も音楽批評というかしこまったものよりは、大概がただの独り言程度のたわいない呟きなので、ゆるーく本気にせず(笑)読んでいただければ幸いです。

