【今週のチェック】FEAR FACTORY、HELLOWEEN、TWENTY ONE PILOTS、TOUCH等

今週のチェック
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おやおや奥さん、もう梅雨入り宣言ですかい?

てことで、なんかもうここ数日雨しかねーんだけど、そんな今週の取り扱い品まとめ。
詳しい解説は、各レビューページをご覧ください。

今週は、うーん、色々な意味で微妙。
取り敢えずのお勧めフィアファク、いんだけどでももうバートンいねーのかよ問題。
それから、はろいん。
少し冷静になって聴くと、「んー…待てよ、そんないいかな?」ってなんだよな。

そんなわけで、初っ端からもう全開でぶっちゃけちゃいまーす。
本音のゲロ吐きしまーす。
いっくわよー☆

FEAR FACTORY/「Aggression Continuum」:81p

【今週のお勧め】

だってあれでしょ、今回もどうせシュレッドリフに浮遊歌メロ乗せた、時代遅れのサイバーパンクSFインダスメタルまたやってんでしょ。
さあ、随分と長いこと、待たされたものだ。
そんなこちらのドタマをガツンとブチ抜き潰殺させることの出来る力作が、ようやくここに落とされたのだ。

はーい、黒い崎っぽ、ゲロぶっちゃけまーす。

終わってんだよな。もうフィアファクというバンドは初のクソ駄作「Digimortal」でとっくにさー。
ディーノ・カザレス追い出した時点で、もうバンドとしては、終了。来世のフィアファクさんの活躍に以下略。
その死骸が20年間、ただ延命されてはしょうもないアルバムを出していただけ。
で、今回更にバートン・C・ベル抜けて、もうこれ、どーすんの?
でもとっくに終わってるから、それすら、ふーん、て感じ。
だってフィアファクのこの新作なんて、期待してた人、どんだけいるんすかね?(鼻くそほじりながら)

だってそうだろ。
デジモ以降のアルバムは、とにかく、いつも同じ。
いや方向性はそれはそれでいいけれど、同じのくせに、内容が致命的にクソつまんねー。
慌てたバンドが男爵ディーノ呼び寄せて火力主義で立て直した「Mechanize」は、ドッカンバッコンでド派手な激重ビートがそりゃカッコいいけれど、やっぱり内容は致命的にクソつまんねー。
死んでっから致命も何もねーんだけど、とにかく内容がクソつまんねー。

この「内容クソつまんねー」問題に対し、ようやく改善を図ったこのアルバム。
いや、でもこれは全然悪くない。
勿論初期3枚を越えただのそういうのは絶対に、神に誓ってそんな奇跡はないんだけれど、でも今の彼等にしてはよく出来ている。頑張っている。

取り敢えず印象としては、
「いつも似たようなアルバムばっかでどれ聴いても同じなんだけど、でもその中では今回はなかでも割と曲の出来がいい」
そんくらいに思っていただければいいかなって感じですね。
火力は(いや十分高いんだけど)ちとそこまでポンポンいかなかった分、メロディックで歌モノとしての出来がいい。
一番弱かったそこを、ようやく力入れてきた。立て直してきた。
やっとちょいマシめなのをここにきて出してきたかなってのが、初期からずっと追っている個人的印象ですかね。

でも、このアルバムで「お、いいじゃん今回は珍しく!」「オワコンのくせにやるじゃん!」「バートン、がんバットン!」となっているこちらに対して、当の本人はもういないというね、何だろこの圧倒的肩透かし感。
これをどうしようか。どうしてくれようか。

バンド内でしょーもないグダグダの裁判沙汰やっているなかで、よくここまでマシなの作ってきたなーとある意味感心して調べたら、どうやらアルバム自体は数年前から出来ていたらしい。
しかも、なんでもこのアルバムの出来でもめていたらしい。
それで男根ディーノとまたもめて「バートンもぅマヂ無理リスカしょ」になったらしい。
なんだかなー。コイツら、悪い意味で、変わらねーわ。
大体、こういうグダグダで首締める自殺芸は、昔からここの十八番だ。デビューからのお家芸だ。

しかし、どうするフィアファク。
そもそも、バートンがいない、っていうことは、この野太い咆哮と浮遊歌メロのギャップ萌えによるSF風景がなくなる、というに等しい。

そもそもフィアファクというカラクリは、

①機械と生身の交わるブレラン的ディストピア世界観
②高火力の激烈メタルとしての格好良さ
③そのくせキャッチーで印象的なフックのあるメロを備えた楽曲力

の三大要素の掛け合わせだ。

ちなみにここ20年、③がクソだった。
このバートン枠がクソだった。
ようやく持ち直したのが今回なわけだが、しかしこのうち①と③を担っているバートンが脱退。
果たして今後、それが保てるのか。
それを担えるヴォーカルを、落ち目のこのバンドが探せるのか。

まあ、長い目で見ていきましょうや。
どーせ死んでんだからさー。(鼻毛抜きながら)

HELLOWEEN/ST:80p

過去から、現在、そしてその先へ。
メロディックパワーメタルを貫き通してきた彼等による、これは自らの集大成にして、今を踏まえながらもこの後すら視座に収めた作品だ。
つまりはここに、今なお現在進行形な「HELLOWEENという物語」が綴られているのだ。。

出たな、新作はろゐん実際どうよ問題。

まずの概ねの評価自体は、この通り。それは間違いない。
で、お祭り気分に水を差すわけではないが、ちょっとだけ思うのが「やべーぞハイプだ!

成程、評価の通り、いいアルバムではある。賛同だ。
成熟し、今を生きているHELLOWEENが、アーカイブを用いながら現在進行系で紡いでいる彼等らしい音楽ではあるとは、書いた通りに、そう思う。
そこは、十分に買ってます。
その意味で、この面子で今、彼等がやるべき甲斐はあった。

例えば”Eagle Fly Free“みたいな#1”Out For The Glory“から始まり、”I Wnat Out“を彷彿させる#3”Best Time“。
しかもそこにアンディ・デリスのなめらかなメロ展開という色味が加わるのも、いい。

…で、あと何がある?
他、そんなぱっとしなくね?

ってのが、まず一点。
ごっちゃりとワキャワキャしている割に、スコーンと来るものがちと弱い。
正直、もう少し、ぐっとくる曲が欲しかった。
これはちとワガママなんだろうか。

それと、もうひとつ。
祭り騒ぎに水を差すようで申し訳ないけれど、そもそもHELLOWEENにこういうの求めていたっけ、てのないですか?

例えば、レビューにも書きましたね、これ。。
そして、ここが喉に刺さった魚の骨のように、ずーっと引っかかる。

最近の彼等の悪癖に加えて更にはりきりが増したか、積載過多で情報量が多すぎるせいでスッキリさに欠ける、ていうか盛り過ぎでカタルシスが伝わりづらい、早い話が「クドイ」という明らかなマイナス面もないわけでもないが、まあ、その祝祭気分に免じてギリ減点は許してあげられる程度。(本当のことを言えば完全にアウトだが)

そりゃ「原点回帰作」、ってわけでもないからね、あくまで「今の彼等の軸上にキーパい要素を散りばめる」っていう作りだからね。
ケチをつけるのもちとお門違いだりって気もする。
するけれど、お祭りだからこそ、それが目立つ。

あのさ、HELOWEENの原初的な魅力って、もっとストレートなジャーマンメタルの魅力じゃなかったっけ?
あれ、いつからこうなったんだっけ?

なんつーかさ、張り切りすぎて盛り盛りすぎて、テンションは判るけれどカタルシスが今ひとつ伝わりきれてない。
ゴテゴテしてて、いらん情報が多すぎる。
つまり、クドい。
いやこれでも割とクドさ脱臭してんだ、というのも判るんだけど、それでも、クドい。
「80年代のジャンプ漫画じゃねーんだ、今のジャンプ漫画の書き込み量見ろ!」てのも判るけれど、それでもすまんな、おっさんには胃にもたれる。

そんなわけで、別にお祭り騒ぎに水差すわけではないのだが、このアルバムを聴いた最初のカーニバル気分が次第に違和感に変わっていくのを無視できなくなってしまった。
ちょっと、今回はお勧めは抜いておく。
また聴き込んでいるうちに「やっぱいいじゃん」となったら、何かの形で評価します。

まあ…ねーだろうなー(笑)。

TWENTY ONE PILOTS/「Scaled And Icy」:79p

売れっ子エレクトロポップ・デュオTWENTY ONE PILOTS、通算6枚目ともなるスタジオアルバム。
ダークトーンが強かった前作までから、何があったのか、それをまるで振り払うかのように、鮮やか一転これまでイチの高彩度に。
このパステルなまでにライトな躍動感が、今回のアルバム最大の特徴だ。

はっ!
黒い崎っぽ出しっぱなしだった!?

そんなわけで、今まで何を話してきたか覚えてないのねーん。

はい、TØP。いいっすよね、このアルバム。
耳障りの良さからか、もしかしたら今週一番ヘヴィロテしてたかも。
なのに、どうやらポップス界隈では、あんまり評判よくないみたいすねー(笑)。
あの黒いやつどこいった、となっているご様子。
いや、ぼかあ好きだけどね。

他は他。ウチはウチ。
メタル耳からすれば、いいアルバムだと思ってますね。
このぱーっと色めくポップなカラーリングは、好きっすね。

いい曲ばかりだしレビュー記事に貼っていたPV曲#3″Shy Away“もいいけれど、後半、とくにポップな#8”Formidable“(↓)からのメランコリックでメロウな#9”Bounce Man“の流れが個人的にはツボでした。

TOUCH/「Tomorrow Never Comes」:72p

バラエティを広げ、色数を用い、曲調を変えて、今になんとか彼等なりにバージョンアップしながら、メロディックかつキャッチーなアルバムを作りをしており、前作に次ぐ40年を越えたTOUCHの2ndアルバムという意義とともに、今の彼等をも主張。
そこら辺はさすが、歴戦を重ねたマーク・マンゴールドならでは、といったところだろう。

平日休みでおチョーシこいて、もう書くことないくらいに書きまくったので、流石にそれ以上言うこともありません。

つーか、そもそもそんなに言うことの多くない、おっさんのおっさんによるおっさんのためのアルバムなので、おっさんが一人むせび泣いて…っていうほどでもなく「ふーん」ってなればいいだけのものでしかありません。

以上、今週の4枚でした。
いやあ、本音全開。ヤヴァイヤヴァイ。

来週は、こないだ触れたBUCKCHERRYの新作や、ニューウェイヴ化が進んでいるAFIの新作(これがいいんだ!)なんかを扱う予定です。

では、また来週。

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