SLAYERしか勝たん~SLAYER/「Reign In Blood」(1986)

ヴァイナルカフェ
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3回目の洗濯機を回し終えて、ふうと一息。
おっとここでやっときますか、今週もお休みの日にはコオヒイひいてレコオド流して、休日恒例ヴァイナルカフェ。

さあて、心機一転。今週からまた頑張っていきまっしょい。
てなわけで、やっぱ気合い入れ直す一枚つったら、これしかねーべ。
ずれいやあああああー!

SLAYER/Reign In Blood(1986)

いやあ、気合い入れ直す朝の一枚つったら、これだろやっぱり。

そんなわけで、「Reign In Blood」だ。
スラッシュメタルはおろかヘヴィメタル、いやロックの金字塔にして、エポックメイカーにして、マスターピースにして、神の名作。つっても闇黒神なんですけど。

リリースは1986年。
って前回のMEGADETHの2nd、「Peace Sells…But Who’s Buying?」も1986年だ。

で、実はMETALLICAの代表作、かの「Master Of Puppets」も、この1986年だ。
一方、ANTHRAXの「Among The Living」は、ちょっとだけズレて、翌年1987年。
(ちなむとS.O.D.の1stは、この前の1985年だ)

つまり、四天王の最重要作品は皆、この1986年に集中して出されている、というわけだ。
逆に言うなら、この時期に出されているがゆえに、四天王たらしめた、ってのもある。

というのも、みんないずれもフルアルバム、三作目なのだ。
(メガデス?「Kill Em All」って実質、1stでしょ?←)

かつてかの黒崎某とかいう輩が、こう仰っしゃられている。
「四天王は、初期衝動の1st、個性確率の2nd、そして勝負の3rdだ」、と。

つまり勢い先行の1stデビューに次いで、2ndで自身の音楽性を作り上げて個性を確立させ、でこの3rdで完成させている。
で、ここで1986年にそれらが世に放たれて、ドカンとスラッシュメタルの火が上がり、一躍オーヴァーグラウンドに燃え上がる。
1986年というのは、実はスラッシュメタルにとってそういう時期だったのだ。

さて、この「Reign In Blood」であるのだが。
とはいえ、だ。今更もうこの名盤を前に何を語ることがあるんだって話なのだけど、頑張って続けてみるとしよう。

思えば2nd「Hell Awaits」というのは、これまでのJUDAS PRIEST×ハードコアというおどろおどろしい邪悪さをさらに進めた作品であったと共に、ここでハンネマンのみならずSLAYERとしての音楽性が完成された、バンドとしての飛躍作でもあったりする。
思えば、このアルバムの次の「South Of Heaven」という多様性のアルバムができるのも、このベースあってこそだったのだろう。
て語ることあんのかよ!

ところで、有名な裏ジャケのアー写も、今となってはなんとも微笑まし可愛い。
嗚呼、ハンネマンよ…。

閑話休題。
ちょっとここからは、肩の力を抜いてライトモードにするとしよう。

ところで、前にオタク仲間と飲んでいたときに、ある友人のイングヴェイヲタが、こう語ったのだ。

「俺の持ってる『Reign In Blood』のアナログ。
英国盤だからなのか、最後の血の雨が、
『ゴロゴロ、ザーーー……………………………………~』
っじゃなくて、
『ゴロゴロ、ザッ。』
てすぐ終わっちゃうんだよ。
余韻もありゃしねえよ!」

これを聞いて、皆で「何だそれwww」て笑ったことがある。

そんなものがあるんだ、知らなかった。
当時はそう思っていて、そのしばらく後に、割とそこそこの値段出して買ったこの「Reign In Blood」。
ラストを聞いて、驚愕した。

これ、「ゴロゴロ、ザッ。」のやつだった。
血の雨、すぐやんじゃうやつだった。
ほんと、余韻もありゃしねえよ!だ。

まあ、それはさておいて、ことこのアルバムのみに関して言うなら、やっぱり出来たらアナログよりもCDで聴きたいものだ。

デイヴ・ロンバードの音圧バカけたましいツーバスドカドカ(ドコドコじゃなくて)がより際立つアナログの分厚い音作りも確かに魅力的なんだが、でもそれよりも何よりも、やっぱり“Angel Of Death”から血の雨まで、29分を全力で一気に駆け抜ける爽快感を、レコードでA面B面にぶった斬るのは、余りに無粋というもの。
このアルバムばかりはもう、やれ各々の曲がどうとかじゃなくって(いやそれでも名曲ばっかなんだけど)一枚を通してこういうものとして、そこは楽しみたいところだ。

それにCDと違って俺のこれ、血の雨「ゴロゴロ、ザッ。」って終わっちゃうしな。
余韻もありゃしねえよ!

追記。
以下、暇な人だけ用。

…という話を先日Facebookで書いたら、オタクどもから有難い有益な情報をいただいた。

まずは、そのゴロゴロザッの本人であるインギーパットンヲタから。

プレイヤー変えて気づいたんだけど、リフトアップがオートだとゴロゴロザッ!になっちゃうみたい。
勝手に針が上がらないマニュアルのプレーヤーだとちゃんと雨音が延々と流れるんよ。

まあ雨音聞くよりちゃんとオートでリフトアップしてくれる方がいいんだけどいくらなんでも切り上げんの早すぎだろって思うよね笑

成程、そうだったんか!
UK盤とか関係なかったんか。

で、もう一つの意見は、DJ漫画家様から。

今wikiをみたところ「アナログ盤においては、10トラック目の「レイニング・ブラッド – RAINING BLOOD – 」の楽曲終了後レコードの収録時間一杯まで雨の音のエフェクトが続くようになっていたが、このエフェクトはリマスターの際、50秒強までカットされた」と書かれてますが、リマスター盤に限ってなんですかね…?(^◇^;)

へえ!
てことはこれ、復刻版!?
でも50秒もない気がするぞ…。

で、そのDJ漫画家さんに教えていただいたのだけど、どうもそのWIKIの情報もちょっと違っているらしい。
というのも、「レコードの収録時間一杯まで雨の音のエフェクトが続くようになっていた」のではなく、この血の雨はレコードのループによるノンストップ仕様のものだということ。
(BEATLESの「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」の原盤と一緒、らしい)

つまり結論としては。
まずリリース当時はアナログありきで、本来はループを利用しての「ゴロゴロ、ザーーー…」であった、と。
だからプレイヤーのリフトアップをオートにしてると、その仕様が生かされずに「「ゴロゴロ、ザッ」になってしまう。
(多分ぼくのもこれ)

で、CDはおそらく時代的にその少し後に出たと思うのだけど、そこでは少しばかりその「ゴロゴロ、ザーーー…」を長めに収録している。
(ちなみにぼくはリリース当時、友人から録音してもらったカセットテープをウォークマンで聴いていた派だったんだけど、多分あれはアナログから録音してもらったんだと思う…けどどうだったんだろう。)

で、復刻版は、「ザー…」の50秒バージョンだということらしい。

以上、この令和にレイブラのアナログ話で盛り上がる、おっさんどものエモさをご紹介した次第だ。
ずれいやあああああー!

DATE
  • アーティスト名:SLAYER
  • 出身:US
  • 作品名:「Reign In Blood」
  • リリース:1986年
  • THRASH METAL

 

ヴァイナルカフェとは
近年やっとアナログレコードにハマった超絶情弱時代乗り遅れ管理人、黒崎正刀が、休日の朝に趣味でコオヒイをひいて、その日の気分で持ってるレコオドを流し、まったり鑑賞している間にゆるーくSNSなどで書いているものを、こちらのブログに転用したもの。
よって、そのほとんどが70~80年代の古いものばかり。
尤も音楽批評というかしこまったものよりは、大概がただの独り言程度のたわいない呟きなので、ゆるーく本気にせず(笑)読んでいただければ幸いです。
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