こんにぢば、人間のがだぢをした花粉吸引生命体でず、ずびぶば。
スギ花粉 must die。
飛ばない花粉だけがいい花粉だ。
さて今週の4枚ですが、おろろーん、前回から3週間も経っちまったようー。
てなわけで、そそくさと、そしてしれっと、さらっとやってしまおう今週のチェック4枚。
ZEAL & ARDOR/「Zeal & Ardor」:82p

(今週のお勧め)
初周で即決お勧め枠確定きた。
米在住スイス人によるスピリチュアル系変態ポスブラの新作は、メランコリックでアーシーでエレクトリックでマジカルで邪悪で漆黒でメタリックでカオティック。
まるでシステムOADがメイヘムとモグワったらメシュガられてブラックゲイジーにエクスペしてインダスってブレイクビーツったこれ↓に限らず、他にもカラフルながらも刺激的な聞き応えあるナンバー目白押し。
暗黒暴風雨襲来、時々ブードゥーところによってドリーミンと、多様な表情によってポストブラックメタルの世界観を広げつつも、しかしそこにメタルらしいじゃりじゃり削るような鋭い攻撃性を欠かせないのも気に入った。
VOIVOD/「Sychro Anarchy」:78p

その道にはもはや彼ら以外に誰もなしという、そんな孤高の暗黒前衛ガイキチスラッシュ「VOIVO道」を築き歩み続けること、今や15枚。
そのサウンドを、やれプログレッシヴだのインテレクチュアルだのジャジーだの何だのと、呼べば如何様にもそうなるんだろうが、しかしそう名指して括れるような範疇に収まっていないのも、これまた例によって。
よって本作でもやはりVOIVOD流、としか言いようのない病的な黒みをごっそり帯びた鋭角なリフを緻密に組み上げながら、相変わらず突き刺すような刺々しさとマニックな狂気性の双方で覆い尽くしており、その意味においてもやはりいつもどおりか。
入り組んだ曲調に血を巡らせ漲る、ハードコアパンクの生々しき衝動。
あるいは歪みひしゃげた、浮遊グルーヴ。
そして激しく入り交じる、毒電波。
偏執的なサイコパスメロと、でいて何故かどこか耳にひっついてくるキャッチーさ。
そんな真っ黒な花咲きほこる精神疾患者のお花畑のような、いびつに螺子曲がった暴虐サイケワールドが、ここでもまた楽しめる。
カナダの巨人、今なお健在なり。
AMORPHIS/「Halo」:72p

これでフルレンス14作目というが、やたらと安定がすぎるAMORPHISの新作。
勿論ながら当然の高品質で、今回もまたブレも揺らぎもなく、着実かつ忠実にAMORPHISがすべきことをAMORPHISとしてしっかり行っている、という印象。
逆に言うと無難というか実直というか、新味もいい加減に減ってきたせいか「あーAMORPHISだよね」という以上のインパクトを飛び越えはしないのだけど、でもさすがにちゃんとやることやっててそのケチの付けようはあんまりか。
いずれにせよ、高次元に研鑽と洗練と成熟とを積み重ねて磨き至った、ベテランらしい良質な一枚であるのはよく伝わってくる。
例えば↓こういう北欧慟哭リリシズムをダイナミックに唸らせる達者さを見せられると、いやあ、なんだかんだで他のバンドにはそうそうこの高みに至れない壮観さよなあ、と感心やまない。
FRANK TURNER/「FTHC」:70p

ゼロ年代にちょっとだけその名が界隈で知れた程度のポストハードコアバンド、MILLION DEAD。
そのシンガーが、バンド解散後に行ったソロワークでじわじわと知名度を高めて、次第に人気が着火。
しかもこのところの英国でのパンク人気をも受けて、この新作では見事、先月2月の全英アルバムチャートにおいて初登場1位を獲得したという。
そんなFRANK TURNERの、確か9th。
ちな、ジャケネタは勿論XTC、何を況や。
珠玉、とまでは言えないまでも、そこそこ良質ポップな躍動チューンを並べてみせての本作は、いかにもな優等生メロパンクによる模範答案、ハイ先生出来ましたー。
当然、売れるだけあってそりゃあ出来が悪いわけがないのだが、いかにもおUKのおコジャれおメロパンクというか、早い話が、品が良すぎて個人的に刺さらない。
これでハードコアだとかはしゃがれてもなー、ってカッコ苦笑なんだけど、「そーいうリスナーのためのアルバムじゃねーんだよ」という意見も一方でそりゃごもっともなので、ぼかあそそくさと退散しまーす。
以上、今週の4枚でした。
うーん、ZEAL & ARDOR、確かにいんだけど、少しばかり褒めすぎたかな…。
少しだけ評点削っとこ。こりゃ膣礼。(ぺこり)
ではまた来週。


