あの曲はゲ○だ~YNGWIE J.MALMSTEEN’S RISING FORCE/「Odyssey」(1988)

ヴァイナルカフェ
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コオヒイひいてレコオド流して、今日も雨だよ休日恒例ヴァイナルカフェ。

ペーパーフィルター切らしちまって仕方ないからフォルム違うの使ってみたけど、そりゃあかんかやっぱり…。

YNGWIE J.MALMSTEEN’S RISING FORCE/「Odyssey」(1988)

毎度「お前は何一つ判っていない」とその話をすると怒られる三大ギタリスト、リッチー、シェンカーに並ぶこの俺様天才さんについて、したり顔で話しちゃうよー。

豚貴族(やめろ)ソロ作中でこれが一番好きとファンに言うと、大概微妙な笑顔と一緒に「あーまー普通そうだろうね」という返答のコッチガワジャナイが頂けることで知られる名盤。
当然おでもこれが断然好きよ、おでっちい。

理由はそりゃ勿論、初期のキツいマイナースメル(それがいいってのも判るけど)が薄まって程よくアメリカンテイストになっているのと、それに伴っての歌モノ度合いが一番高いから。

やっぱり格上シンガー効果は絶大で、その歌メロによりマイルドに味変。
更に、これまでの「俺様プロデュースドby俺様」と違って、ちゃんとした客観的な仕事の出来る外部委託制作のまともさも相まって、ごく普通に聴けるアルバム作りをしてる。
まあ、ここら辺はよく言われてきた話だ。

実は御大によるこのユーロクラシカルのアメリカナイズ、という試みは、前「Trilogy」では一部成功残り試行錯誤だったもの。
それを「ソウルメイト(笑)」ことジョー・リン・ターナーというシンガーパワーの力技で成し進めたのが、このアルバムの立ち位置かと。
まあ、ここら辺も割とよく言われてきた話だ。

その強引な洗練が独特の色合いをもたらしており、歌モノメタルとしての(彼にしては)バランスの良さに対し、カラーリングとしては米欧折衷のある種奇抜とまでは言わないが、変わったものになっている。
まあ、ここら辺もそこそこよく言われてきた話だ。

だからキラキラポップ曲やいかにも「ソウルメイト(笑)」らしいミドルメロウ曲の出来が突出していいのも、このアルバムの特徴。
中でもデズモンドチャイルディッシュな”Crystal Ball“からしょっちゅーざはーやわっちゅる”Now It The Time“にかけてのウワウワウウウワ展開は、この時代ならではの「インギがこれやんのかwwww」といった草モノの味わいがある。
しかもここでは徐倫のブルージーなハスキーさに甘みを含んだ色気ある歌も、よく合っている。
まあ、ここら辺もよく言われてきた、と言われれば言われてきた話だ。

ちなみにそのポップチューンの最高峰“Heaven Tonight”は「ソウルメイト(笑)」ジョー・リン・ターナーだからこそなし得た名曲であるのだが、そんな元親友が作った曲に対して御大からの一部では有名なコメントが今回のタイトルなのでぼくは一切悪くない。
勿論ここら辺もよく言われてきた話だ。

しかし反面、ファストチューンは、弱め。
セルフタイトルトラックの”Rising Force”とか別段言われるほどに大したものでもねーし(注:黒崎比)、あとは精々”Faster Than Speed Of Light“がまあちょっと良い曲位か。
それがメタルアルバムとして最高値を示した、本作へのリバウンドアルバム「Eclipse」に水開けられるところだけど、でも「だからそういうアルバムじゃねーっつってんだろ」て話だからな、それは。

ちなみに本作での来日ツアーの際、飛行機内で酒に酔って周囲に迷惑をかけたせいで、公衆の面前で女性から水を顔にぶっかけられるという羞恥プレイにおよんだ貴族さん。
これによって激昂たれした彼が、その女性に対して「Nujävlar!あなたはクソ怒りを解放しました!!(Google和訳)」と叫んでいる姿がネット上にうpされ、後のアルバム「Unleash The Fury」のタイトルの元ネタとなるのだが、インギーはそんなこと言う。

おっと、アルバムに話を戻そう。
最後に、本作について昔からしばしば交通事故の影響で貴族プレイにキレがないとか言われてきたけど、「そう?まあ言われてみれば」て感じで、よくわかんない。
ていうか、そもそもこれ歌モノだと思ってっから、ネオ暗ー以外の皆はそんなことマジでどうでもいい。
まあ、これも…

…ってよく言われてきた話しかしてねえーっ!

DATE
  • アーティスト名:YNGWIE J.MALMSTEEN’S RISING FORCE
  • 出身:スウェーデン、US、
  • 作品名:「Odyssey」
  • リリース:1988年
  • 様式美、NEOCLASSICAL、HEAVY METAL、正統派HEAVY METAL、

 

ヴァイナルカフェとは
近年やっとアナログレコードにハマった超絶情弱時代乗り遅れ管理人、黒崎正刀が、休日の朝に趣味でコオヒイをひいて、その日の気分で持ってるレコオドを流し、まったり鑑賞している間にゆるーくSNSなどで書いているものを、こちらのブログに転用したもの。
よって、そのほとんどが70~80年代の古いものばかり。
尤も音楽批評というかしこまったものよりは、大概がただの独り言程度のたわいない呟きなので、ゆるーく本気にせず(笑)読んでいただければ幸いです。
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