【今週のチェック】OZZY OSBOURNE, BLIND GUARDIAN, ELECTRIC CALLBOY, SILVERSUN PICKUP

OZZY OSBOURNE, BLIND GUARDIAN, ELECTRIC CALLBOY, SILVERSUN PICKUP 今週のチェック
OZZY OSBOURNE, BLIND GUARDIAN, ELECTRIC CALLBOY, SILVERSUN PICKUP
スポンサーリンク

これからSHINJUKUにNOMIKAI行く前にKONSYUのYONMAIをSAKKURIと。(先週同

OZZY OSBOURNE/「Patient Number 9」:52p

OZZY OSBOURNE/「Patient Number 9」

OZZY OSBOURNE/「Patient Number 9」

前作と全く同じビジネスメソッドの使いまわしなので、思うこともほぼ同様。
…てのは前回書いた通りで。

一言で言えば、使い勝手に特化してる「オジーというキャラ」を使って、ヨボヨボのおじいちゃんを如何にそれっぽく見せ立てられるか、というプロデュースお仕事企画モノ。

つまりは「キャラものエンタメタル」、なんてったってエターナル・アイドルいやそれオジー期じゃねーし。
と言いつつエターナルどころか実際は完全に限界きてて、そこを塗りたくってはごまかし、豪華客演の囃し立てで辛うじてのご喝采。
よってバラエティ豊富でそこそこ出来がいいのは、たっぷり予算かけて雇った敏腕ヒットメイキング・プロデューサーがしっかり働いて「ぼくがかんがえたさいきょうのおじー」してるから当たり前で、話題性はあるだろうけど、それで?だから?って感じ。

ってそれを言ったらこんなの身も蓋もないんだけど、悪いアルバムとも思わないぶんだけ魅力は希薄というか、空っぽ。
でもそりゃそうだよねー、この作りじゃそうなるって。

なのでこれもう1回聴けと言われても時間勿体ないから、だったら「No Rest For The Wicked」のレコード流すわ俺。

BLIND GUARDIAN/「The God Machine」:74p

BLIND GUARDIAN/「The God Machine」

BLIND GUARDIAN/「The God Machine」

エヴァい新世紀ジャケなこの新作が、ゼロ年代からのここ20年以上で一番マシな件。

何ちゃらおぺら以降、完全なる期待ハズレの塊と化した挙げ句に、そのトドメとばかりの前作、そして続いた素敵なおーけすとらかっこわらい。
おかげで期待値なんて最早欠片すら残ってなかったけど、ここでようやく、ほんの少しばかりは自分たちがクラシック音楽家でも指輪物語でもなくヘヴィメタル・バンドであることを思い出したご様子。

とはいえ、あからさまに聞こえてくるのは「ハイハイ、どうせこういうのやればお前ら喜ぶんでしょ」というバンドの開き直ったボヤキしかないのだが、でもそもそもからして、こちとら別に彼らにオペラやオケや大仰や複雑なんぞをハナから求めてたわけじゃなくねーかと。

というかこれだってコレで速い曲はそこまで良いでもなく、そうじゃない曲はもっと良くないという出来で、「ぼくたちはコイツを待っていたんだああああああー!」となる程かと問われると、そう大層なモンでもねーぞという気すら思えてくる。

いずれにしたって、「BLIND GUARDIANってこんなバンドだったっけ?」をここ20余年たっぷりかけて思わされ続けて、忘却のかなた果ての果ての果てに置き去ったものを、チラ見せくらいはやっとここでさせられた思い。

いい加減ちゃんとブラガしようよ!?

ELECTRIC CALLBOY/「Tekkno」:50p

ELECTRIC CALLBOY/「Tekkno」

ELECTRIC CALLBOY/「Tekkno」

某KERRANG!でほとんど出ない5点満点中2点というレア評を獲得してて笑った、これ。

今年春先に、元のバンド名ESKIMO CALLBOYを「反省してま〜す」とELECTRIC CALLBOYに改名した彼ら。
ちなみに日本ではソープランドのことを昔トルコ風r

ドイツ出身、エレクトロニック・ハードコアのモブ雑魚by KERRENG!によるニューアルバムなのだが、そのKERRENG!が本作を評して曰く、考えられる最低品質のBRING ME THE HORIZON劣化物。

しかも、唯一のいいところは2004年に迷走してたIN FLAMESみたいなかっこよさがあるところで、ダメなところはテクノだか何だか知らんけどヴォーカルの掛け合いが頭のおかしなバカが能天気なメロに乗せて大声でおしゃべりしているだけな笑えない冗談が続くところだという適確この上ない指摘を寄せた挙げ句、そのレビューのシメで、「Tekkno? Tekk no thanks.」と書かれていて腹抱えた次第。

正直そこまでクソ酷いとも思わないけれど、でも面白すぎてそれでもういいや感しか抱けない。
一周しかしてないけど、もう「Tekk no thanks.」。

SILVERSUN PICKUP/「Physical Thrills」:65p

SILVERSUN PICKUP/「Physical Thrills」

SILVERSUN PICKUP/「Physical Thrills」

ブッチ・ヴィグプロデュース作、ということでオルタナグランジ味が進むのかと思ったら、そうでもなかったこれ。
までも確かにGARBAGEっぽいところはあるか。

正直あんまちゃんと追ってないんだけど、初期のテン年代に何となく漂っていたおすまッシングにスパンキングするパチモンイメージが知らない間にそのグルーヴとともに拭われ、そのぶんだけ落ち着きと成熟したムードがしっとり漂うシューゲイザー流れのインディー・ロックになってて、少しだけ驚いた。

ドリーミン、といってもこの場合やや悪夢気味の寂寥としたダークさが陰っていて、そこが不穏ながらも味わいがにじむ。
このやたら淡々と進む前半の薄暗み強いペールトーンの色彩に流されて、そのまま聴き通されてしまったのだが、しかし。

後半は、そっち向かうのかよとその淡々さが悪いほうに働いて、陳腐さだけが積み増していくという冷め冷め展開に。
でその結果、ラストまで至る頃には何やかんやと減点が進んだまんま、色々にスルスル抜け置いてることに気づいて「そこまで良くはねーや」と思い至るという、まるで待望連載数話のクソ展開で途中から読むのを放棄したジャンプ打ち切り漫画の最終回をめくったような気分になった今ここ。

以上、今週の4枚でした。
まあ、今週は微妙回でしたね。

ではまた来週。

OZZY OSBOURNE, BLIND GUARDIAN, ELECTRIC CALLBOY, SILVERSUN PICKUP

OZZY OSBOURNE, BLIND GUARDIAN, ELECTRIC CALLBOY, SILVERSUN PICKUP

タイトルとURLをコピーしました