今週のチェック(2025/10/04) /SLEEP TOKEN, SILVERSTEIN, 大山まき, MARUJA, -The Weekly Reviews

SLEEP TOKEN, SILVERSTEIN, 大山まき, MARUJA, 今週のチェック
SLEEP TOKEN, SILVERSTEIN, 大山まき, MARUJA,
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何か今週はやたら赤いな!

SLEEP TOKEN / 「Even In Arcadia」 :86p

SLEEP TOKEN / 「Even In Arcadia」

SLEEP TOKEN / 「Even In Arcadia」

2年くらい前の前作「Take Me Back To Eden」(↓)で人気フットー

その正体不明のアノニマスなクリムゾン先生グローリー仮面姿も噂となり、今や注目株として名挙げて間抜けな物知り顔でもぶら下げときゃ取り敢えずトレンド気取りのカッコとかつくんだろ(鼻くそほじりながら)メタルの筆頭格に名乗り上がったこのバンド待望の、今年初夏くらいに出してたっけな話題作を年内取りこぼし回収枠として今更取り上げてみるなど。

「R&B meets ポストメタル/メタルコア」、と言うのは簡単だが、メタルにR&Bとりま持ち込んだかの前作からもっとその一体性や作り込みが進んで、そのぶんだけよりR&B本来のしっとりしたディープさ、アダルティな艶っぽさにメタルサイドが溶け込み引き込まれ、動性と静性・剛性と柔性・硬性と軟性の後者側が重要性を増した結果、構築的なストーリー性が深みを増してる。
あ何かごめん、思ったよりちゃんとR&Bだったわ。
(クリアな美メロが味わえるM5“Caramel”とか、M8“Damocles”のエモーショナルな高まりとかええね。)

反面、スローを主体に、濡れるようにゆったりとソウルフルにそのメロディックな世界観をじわじわエロアがってくさまに、ダイレクトな突貫メタルらしいカタルシスのなさを少々思ってみたりもしたもんだが、しかしそれも耳慣れない最初だけ。
半年も触れてると流石に聴き染みて、前作より明らかに完成度高いわー、メタルでこれやる令和の新食感やーとなっから、やっぱ注目株として名挙げて間抜けな物知り顔でもぶら下げときゃ取り敢えずトレンド気取りのカッコとかつくんだろ(鼻くそほじりながら)。
大丈夫、どうせメタルなんか聴いているやつらはR&Bなんか聴いたこともねーし知らねーから。(←おめーがな)

SILVERSTEIN / 「Pink Moon」 :80p

SILVERSTEIN / 「Pink Moon」

SILVERSTEIN / 「Pink Moon」

カナダ出身、ゼロ年代前半のスクリーモ鉄骨渡りで見ろバンドがゴミのようなメジャー脱落デスゲームからしぶとく生き残り、その後も辛うじて数年単位での作品リリースを継続してきたSILVERSTEINだが、今年の春頃に2部構成のダブルアルバム出すとか言っててまずドロップしたのが、前編の「Antibloom」(↓)だった。

で、これに続いてこないだ、えまさか本当に後編出すの?という本作をリリース。
しかもこっちもアルバムつーか実質シングルじゃねーのか、という収録分数たった20分ちょい。

前編も後編も同じくらいの短尺で合算50分にすら満たないのに、コレって2つに分けた意味なんてもしかしてなかったのでは?と、一見すると恐らく誰もが訝しむことだろうが、冗談じゃない。
何せこの激動の業界を20年以上も、海千山千で飄々と生き永らえてきた老獪したたかな彼らのことだ、本当に分けた意味がない。

のくせに、相変わらず程よくポップで程よくきょーぼー、且つ抜群にきゃっちーであざとい、でいて(ここ重要)小賢しい大作あーてぃすてぃっくカッコワライに陥らず、またこまっしゃくれたりこじらせては、やれ作家カミュから影響を受けて人生と死をテーマにした文学性云々とかアベんドジ全くならず、あちらこちらの新旧鉄くずどもを集めてはガッツリながらコスパタイパのいいリュウジなみの3分クッキングに終始徹底しとるからちゃんと判ってる。

尤も流石に前回の「はーめーにでー」以上のキラーが出てはこないながら、今回もM4の「うぃどおーめーかあ」はじめ、やっぱりコンスタントな良曲揃い。

そこらへんの分だけ前作のが上かな、と思いつつも、まニコイチアルバムだっつってんだからどっちがどうとか別にいいだろ。
2つに分けた意味はやっぱりないけど。

大山まき / 「I AM」 :79p

大山まき / 「I AM」

大山まき / 「I AM」

YouTubeでのアコメタル、ALDIOUSのツアーゲストシンガなどの活動で知られる、歌の爆撃機女さんこと大山まき、秀逸だった前作「Valkyrie」(↓)から2年ぶりと早めスパンな3rdフルレンス。

相変わらずその美麗さとうらはらの鬼ダイナミックシンキング、
のっけのM1“hail Mary”から、力こそパワーなりな剛力パワーメタルで脳筋ネキっぷりを存分発揮。
その勢いをハツラツガールズロック調で受けては、おーべいべ、おっけーおっけーとYAZAWAってみせるM2“Believer”と、ツカミも良好。

他にもデジデジオルタナアニソン風あり、ミステリアスでミニストリーなインダストリありと、前作からの方向性を若干だけ振り幅広げて受けたかの作り。

なかでも疾走感の中、ふと浮かぶひと頃のラルクやVっぽい裏声メロをその豪筋で歌い飛ばすM4“キミノカナタ”もいいし、ラストの1sTアルバム曲のセルフカバーなブルーズアレンジも堂に入った格好良さ。

てゆーかこんだけのパワーヴォーカルおばけがあれば何やっても力業で様になるわけで、メタルやったってバラードやったって揺るぎやしねえから大したもんだ。

などと全然悪くないのだけど、でも本音の本音の本音を言うと前作のがインパクトあったかなーって気も正直否めないので、3pだけマイナス。

MARUJA / 「Pain To Power」 :66p

MARUJA / 「Pain To Power」

MARUJA / 「Pain To Power」

 

 

「やべーぞハイプだ!!」

 

やべーぞハイプだ!!

 

今週の「やべーぞ」。

イギリス、マンチェスター出身のジャズパンク、なのか?による注目デビュー作。
しかも英ケランゲの気持ちにおいては、2025年を誇る最重要レコード爆誕と、諸手マンセーで褒めをちぎっては投げ、ちぎっては投げの満点忖度おあがりよ。
えーっ、そこまでいいかこれ。

なんでもサックスをメンツに含んで、フリージャズとHIP HOPとハードコアパンクとドゥーム/スラッジをあわせたような独特なサウンドアプローチで、マルジャ、ってなんじゃ?というこれ。

性急なビートで畳み掛けるM1“Bloodsport”に、ジャズを加えたまだパンキッシュだった頃の初期RAGE AGAINST MACHINEなんてのを思わせつつ、そこからの長尺ドゥーミー鬱展開、サックスが不穏を鳴り響かせては激情叫びつつ、後半悲しみへと広がるM2“Look Don On Us”(↓)には、ほう、そう来たかとひとまず感嘆。

よってその個性は確かに認めるところなんだが、しかし如何せん全体のトーンが似通ってるせいなのかネタが狭いからなのか、その後は割と似たようなことをひとしきりやりながらで飽きていき、うんジャズパンクマジうけると真顔になりつつ、ラストは、えまだやってたの?
(なんかギャングスタラップみたいなM6“Trenches”はちょっといい)

なんかちょっとだけ漁って聴いたこの前だか何だかの初期EPでのほうが面白いことやってる気がするんだが、アルバムデビュー程度でその魅力がスポイルされるには全然早すぎる。
てことで先物買い気分で、今後ちょっと様子見ていくとしよう。

以上、今週の4枚でした。

今週は…もう言うことねーな。
それでは。

SLEEP TOKEN, SILVERSTEIN, 大山まき, MARUJA,

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