いよいよ2021年も今日でおしまい。
今年最後のレコ納め、やらせて頂きますねってことで大晦日も毎年通りまずはここから、コオヒイひいてレコオド流して休日恒例ヴァイナルカフェ。
さあて今日は色々納めていかないとね。
では諸君、刻のいずこでまた逢おうぞ!
IRON MAIDEN/Somewhere In Time(1986)
やれ歴史的名盤だ、やれ不朽の傑作だ、やれエポックメイキングだ、云々。
そう言う話をする以前に、そういう正しげな理由探しをする前に、どうしたってそんなことより止められない思いが、どうしたって先立ってしまうアルバム、というものがある。
寧ろそれがない人ってある意味可哀想だな位にすら、勝手な身分ながらも心の中でついつい思ってしまうのが我々ロック好きというものじゃないだろうか。
と、そんな前置きを一応置いておいて話をするのだけど、ぼくにとってのそれにあたるのがこの、IRON MAIDENの「Somewhere In Time」だ。
例えば、“Caught Somewhere In Time”の、ぞくぞくするようなイントロから始まる疾走感。
例えば、“Sea Of Madness”の、心にぐっと迫る叙情的なギターソロのメロウネス。
例えば、“Deja Vu”の、泣きのギターラインからのリフの畳み掛け。
そして例えば、“Heaven Can Wait”のイントロからのライトなリフ展開、そしてキャッチーなコーラス…。
これらを聴くだけで、これらにふと触れるだけでロックを聴く初期衝動を、胸の鼓動の高まりと血のたぎりと、あの時代の空気、皮膚感覚、情景、色彩といったものたちを、どうしたって思い出す。
そうせざるをえないのが、ぼくにとっての「Somewhere In Time」なのだ。
ってそれエイドリアン・スミスのことかーっ!(ことだーっ!)
まあそういうアルバムなのだ、これは。
うん、これほど大晦日の一枚に相応しいものもないな、ぼくの世界では。
ここにいてくれてありがとうIRON MAIDEN。
あの時代にこの音楽を与えてくれて、本当にありがとうIRON MAIDEN。
でも新作は正直かなり微妙だったよIRON MAIDEN。
そんな、いつの時代にも、幾つになっても、心にサムホエアインタイムを。
では諸君、Somewhere in Time。
刻のいずこでまた逢おうぞ。(年末の挨拶)
- アーティスト名:IRON MAIDEN
- 出身:UK
- 作品名:「Somewhere In Time」
- リリース:1986年
- ジャンル:HEAVY METAL、HR/HM
よって、そのほとんどが70~80年代の古いものばかり。
尤も音楽批評というかしこまったものよりは、大概がただの独り言程度のたわいない呟きなので、ゆるーく本気にせず(笑)読んでいただければ幸いです。