ジム頑張りすぎた翌日の筋肉痛で送る、休日朝恒例ヴァイナルカフェ。
朝から元気注入、スラッシュ観戦(?)。NOT!
ANTHRAX /「Spreading The Disease」(1985)
ヤツは四天王最弱…とか、おめェざけんなよ。
アンスラなめんな牛乳こぼすどな2ndアルバム、邦題「狂気のスラッシュ感染」。
メジャー(アイランド)デビューフル、ということで、これを最高傑作に挙げる向きも何故か多いとかいう名盤。
まあホントの最高傑作は次作「Among The Living」に完全に決まってんだけどね、という個人の意見です。
早くアンスラになりたいー、とここでベロとベラとドナが加入。
これによって歌唱力と演奏力が見事にアップ。
同時にクランチングな突進力が俄然高まってくる。
…という知ってる話は置いといて。
「四天王は、初期衝動の1st、個性確立の2nd」とは、昔の偉い黒崎とかいう先生が仰っしゃられていた言葉。
これはMETALLICA然り、MEGADETH然り共通することなのだが、ここで敢えて比べてみたいのが残るSLAYERとANTHRAXだ。
例えばSLAYERの2nd「Hell Awaits」が、「速くて禍々しいハードコアなJUDAS PRIEST」だった1stから自身のスラッシュを確立させようとしたものだった。
で、それに対してANTHRAXのこの2ndは、1stの「速くてパワフルでハードコアなIRON MAIDEN」をその土台にして作られている。
それは代表曲の“AIR”や“Madhouse”にもあらわれているのだけど、更に言うなら“Armed And Dangerous”、“Medusa”、そして“SSC”~“The Enemy”と、諸々がモロモロ過ぎて言わずもがな。
要するにこの記事タイトル、「初期アンスラとはハードコア×メイデンと見つけたり」だ。
そしてこの鍵を握っているのが、四天王屈指の名リフメイカー、スコット・イアン先輩に他ならない。
大体この人、出身がNWOBHMかぶれ。
ただし(これも今更だけど)ハードコアパンクがフィルターとして作用してたSLAYERに対し、アンスラは出自柄、もっと混雑化、てか露骨に混ざり込んで顕在化、表層化している。
“Lone Justice”、或いは“Aftershock”辺りに、それが見て取れるだろう。
そしてこのあたりの要素がもっと抽出されていったものが、やがてS.O.D.に向かう、というわけだ。
しかし今聴くとこのアルバム、フランク・ベロのしなりながら走るベースも最高だし、シャープなベラ声にも思い入れあってたまらんしで、あーもうこれ、やっぱ最高傑作でいいかもなあ!←
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- アーティスト名:ANTHAX
- 出身:アメリカ
- 作品名:「Spreading The Disease」
- リリース:1985年
- THRASH METAL
よって、そのほとんどが70~80年代の古いものばかり。
尤も音楽批評というかしこまったものよりは、大概がただの独り言程度のたわいない呟きなので、ゆるーく読んでいただければ幸いです。